ある親子

信号待ちの間、ふと横に目をやると ある駐車場の光景が目に入った。

車椅子に乗るお父さんと買い物を終えて帰ってきた息子さん。
息子さんは小学5年生か6年生かな。

車に移ろうとするお父さんの車椅子をしっかり押さえて支えている。
お父さんがゆっくりと車に乗り込んだ。
それから息子さんは、車椅子を手際よく後ろのトランクに片付けた。

「この子すごいわ、えらいわ」と思う人が多いのかな。
「かわいそうに」なんて思う人もいるのかしら。

たぶん彼にしてみたら、いつもの日常のあたり前のことをしているだけ。


私の姉はダウン症だった。
小さい頃 一緒に出かけるときは、姉の手をひいて歩いたものである。
そのとき近所のおばちゃんから
「愛子ちゃんは お姉ちゃんの面倒をみて偉いわねー」といわれた。
そのときは意味がわからなかった。
物心ついたときから普通にしていることで、
どうしてそんなこといわれるんだろうと。

結局、姉がみんなと違うと感じたのは
そういった周りからの言葉や視線があったからだ。
生まれたときから 私にとっては姉は姉であり、ダウン症とか関係なかった。


何が言いたいのかって自分でもよくわかんないけど、
子どもは大人が思うほど気にしてない。
むしろそういった視線や言葉に傷つくのである。

かわいそうだとか思わないで欲しい。
確かに辛いこともあると思う。
でも辛いと感じさせるのはいつも周りなんです。

この親子は
かわいそうって思う人たちの何十倍もの幸せや喜びを知ってる親子だと思う。
この世で本当にかけがえのないものを知っていると思う。
そしてそれを大切にして生きていると思う。

本当にかわいそうなのは、かわいそうって思う人だと思う。

不幸だとか幸せの基準がそういうことになっちゃっているんだもの。


あー、自分でも何言ってんだかわからん・・・(-_-;)
2012.08.09:菓樹mama:[◎つぶやき日記]

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