皆さんもご存知、福井県敦賀市の『もんじゅ』はエネルギーをつくり出すだけでなく、消費した量以上の燃料を生産する特殊な原子炉。
資源が乏しい日本では“夢の原子炉”と呼ばれる。
生活クラブで月1回発行している【生活と自治】
その9月号に 高速増殖炉『もんじゅ』のことがわかりやすくのっていました。
〔世界が開発を断念した高速増殖炉に、日本がこだわり続けるのはどうしてか?〕
そんな疑問が読んでみてスッキリしました。
元京都大学原子炉実験所講師の小林圭二さんが挙げる危険要素は以下
①原子炉が暴走を起こしやすい
②空気や水に触れると激しく反応するナトリウムが冷却材なので、小さな故障やミスが大惨事につながる。
③燃料が毒性の強いプルトニウム
④熱しやすく冷めやすいナトリウムに対応するため、配管や原子炉容器の肉厚が薄く、全体の構造が弱い。
現在まで多額の費用をかけて事故対策がなされてはいるが、トラブル続き。
投入された総額は
なんと1兆3000億円(>_<)税金から。
このように危険で経済的にも成り立たないことから欧米諸国は開発から撤退。
一方 日本は・・・
原子力政策が目指すのは
軽水炉から出る使用済み核燃料を「再処理」してプルトニウムを取り出し、それを高速増殖炉で用いる「核燃料リサイクル」の確立。
『もんじゅ』がなくなれば高速増殖炉の流れが途切れ、使用済み核燃料は使いようのないゴミとなる。
青森県六ヶ所村の再処理工場はもちろん、全国の原発で使用済み燃料があふれ原発の運転を止めざるを得なくなる。
よって、国は『もんじゅ』を支えるしかない。
そうだったんだーって、
遅いかもしれないけれど知った私です。
そして この記事を書いた フリー編集者 加田斎さんは
最後に このようにまとめていた。
「智恵をつかさどる菩薩の名の原子炉は、いまや巨大なエネルギーを操ろうとした人間の重荷にしかなっていない。」と
今回の【生活と自治】は 原子力を考える として特集が組まれていました。
日々の生活に追われて、なかなか分厚い本を読んだりすることができない中で、さまざまな内容が(それこそ普通なら日の当たらない問題なども)ギュッと凝縮されているこの一冊が、毎回とっても役に立っています(^^)
ちなみに、これは組合員になると一冊100円で手にすることが出来ます♪
『もんじゅ』がわかりやすい記事をみつけたよ
文殊とプルトニュウム
原子炉の外郭本体。知恵をつかさどる「文殊菩薩」に対し、
原子炉の燃料。地獄の最高最悪の大王「プルート」。
名前の由来を見ただけでも、ちょっとブラックユーモアって感じだね。
つい最近まで、「もんじゅ」の燃料棒の制御システムが数年という単位で稼働不能となり、制御棒が劣化したら大爆発という危機にあった訳だが、相当な困難の中、辛くも復旧に成功したという。
まあ、出来なかったらヤバかったね。
どのみち、人間がいじくるものではないと、各国は気付き撤退。
日本人は、神をも恐れぬ特攻の国?なんだか、馬鹿なんだか。
iPS細胞の研究も、もはや倫理的に人間の支配できる範囲を逸脱しているようにも思えるのだが。
きっと、日本人は何も知らされていなくて、それを良しとする国民なのかな~。
知れば知るほど怖くなる、お金と権力の世界だよ。
原子炉の燃料。地獄の最高最悪の大王「プルート」。
名前の由来を見ただけでも、ちょっとブラックユーモアって感じだね。
つい最近まで、「もんじゅ」の燃料棒の制御システムが数年という単位で稼働不能となり、制御棒が劣化したら大爆発という危機にあった訳だが、相当な困難の中、辛くも復旧に成功したという。
まあ、出来なかったらヤバかったね。
どのみち、人間がいじくるものではないと、各国は気付き撤退。
日本人は、神をも恐れぬ特攻の国?なんだか、馬鹿なんだか。
iPS細胞の研究も、もはや倫理的に人間の支配できる範囲を逸脱しているようにも思えるのだが。
きっと、日本人は何も知らされていなくて、それを良しとする国民なのかな~。
知れば知るほど怖くなる、お金と権力の世界だよ。
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