センター主催研修「「医療的ケア児の学校等生活に関する実践 ~看護師の視点より~」を開催しました。ライブとオンデマンド配信を合わせて130名を超える参加申し込みをいただきありがとうござました。
当センターの中村和幸医師より「県内における就園・就学の現状と課題」として、医療的ケア児支援法施行後、徐々に地域の園や学校に行きたいという希望が増えていること、その際の医療の確保の課題、それについて当センターでの取り組みの説明がありました。
千葉県柏市教育員会において医療的ケア児コーディネーターとして配置されている看護師の佐々木淑子さんからは、受入れ体制整備や外部関係機関との連絡調整の場面の紹介がありました。また教育現場の一場面で、身体状況から実際どのように参加するのか判断が必要とされる場面があった際の取り決めなど参考になる事例をあげていただきました。具体的に体育の授業で「○○運動」をする際に「このやりかたならできる」「この姿勢は負担がかかりできない」といった理由、どのように授業に参加するかといった確認のプロセスが分かりやすかったという声がありました。
また県内で数例取り組みがみられる訪問看護ステーションとの契約による園での看護について、株式会社ぬくもりより八木俊平さん、訪問看護ステーションぬくもりより八木さくらさんから取り組みを紹介いただきました。行政との契約時の報酬の設定、園における保育士や園看護師との連携について話題提供があり、2年間の実践や園でのケアは各行政機関や訪問看護ステーションといった参加者より参考になる事例となったようです。体制整備や料金設定などの課題がありますが、自宅での訪問看護とはまた一味違う「園での訪問看護のやりがい」に大きな希望を感じる内容でした。
年内中を目指し、オンデマンド配信を行います。お待ちの方々には別途、準備出来次第ご案内を差し上げる予定です。もうしばらくお待ちいただきますようよろしくお願いいたします。