「新図書館」構想⑤ 市長からの回答と”怪文書”騒動…そして「どでびっくり」顛末記

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 「新図書館」構想に関し、2月9日付で花巻市のHP「市長へのメ-ル」を通じて求めていた質問への回答が21日に届いた。以下にその全文を掲載するが、「木で鼻をくくる」―とはこのことかと思わせる。「理念なき図書館構想」を臆面もなく公表する、その内面を垣間見た気がする。今後の対応について、上田東一市長は「参考にすべきとの意見をいただいた場合には、可能な範囲で参考にする」と答えているが、では、今回の私の進言って、「聞くに値しない」ということだったのか。トホホ…。そういえば、この人は不断から「一部の市民とか、一部の議員…」というのが口癖である。自分に同調しない人間は最初から、排除の対象なのであろう。逆にこの人みたいな人物は歴史上、「ファシスト」と呼ばれる。たとえば、ナチスのヒトラ-とか…     

 

 

●新花巻図書館構想に関連し、次の点3点について質問します(2月14日付当ブログ参照)

 

米国・ニュ-ヨ-クには“知の殿堂”と言われる世界最大級の「ニュ-ヨ-ク公共図書館」(NYPL)があります。かの地の勤務経験が長い上田東一市長はこの図書館を訪れた経験はありますか。ある場合は何度ほどですか。

・この図書館の全貌を描いたドキュメンタリ-映画「ニュ-ヨ-ク公共図書館―エクス・リブリス」が巨匠、フレデリック・ワイズマン監督に手によって作品化(2017年)され、日本でも昨年5月に公開されました。「図書館とはどうあるべきか」―という理念が凝縮された3時間25分の超大作です。上田市長はこの映画を観たでしょうか。

・ 実際に当該図書館に足を運び、映画も鑑賞されているとしたら、今回の新花巻図書館構想の中にNYPLの理念がどう生かされ、今後どう反映させるつもりなのか―について回答を求めます。

 

 

●このたびは、市長へのメールをいただきまして、ありがとうございます。令和2年2月9日に御質問をいただきました「新花巻図書館構想」について、回答いたします。

 

 ニュ-ヨ-ク公共図書館は非常に素晴らしい図書館と認識しております。ニュ-ヨ-ク市には、メトロポリタン美術館、メトロポリタンオペラハウス等、数々の優れた施設が多くありますが、花巻市とは都市としての中身が全く違うこと、また参考にすべき図書館の事例は国内にも数多くありますので、花巻市の図書館の構想を今後具体化していく中で、ニュ-ヨ-ク公共図書館の在り方を参考にする予定は現時点においてはございません。しかしながら、花巻市の図書館の在り方については、今後専門家のご助言をいただきながら、また市民の皆様の意見を聞きながら、検討していく予定でありますので、今後ニュ-ヨ-ク公共図書館の在り方で参考にすべきとの意見をいただいた場合には、可能な範囲で参考にすることも検討していきたいと考えております。               

花巻市長 上田 東一

 

 

 

 

 「タイ(魚?)は頭から腐る」、「いや、腐ってもタイだ」…。永田町界隈では国会答弁をめぐって、こんな不毛なやり取りが続いた挙句、安倍晋三首相が国会側に謝罪をするということで一応の決着がついたみたいである。組織が弱体化する際によく使われる諺(ことわざ)だが、今回の回答に見られるように、わが上田ワンマン市長には相変わらず、居丈高な振る舞いを改めようとする姿勢は感じられない。それどころか、「(腐った)イワシの頭も信心から」―とばかりに、上目使いにシッポを振り続ける取り巻きに囲まれ、そのワンマンぶりはますます高じるばかりであるらしい。

 

 そんな折、パワハラなど強権的な上田市政を痛烈に批判する“怪文書”が市役所内部や議会筋に出回っているといううわさを耳にした。ふいに1年ほど前の「加計学園」問題をめぐる騒動を思い出した。当時、「総理のご意向」などと書かれた文書について、菅義偉官房長官は「ある種の怪文書みたいなもの」と切って捨てた。その後、この問題が公文書管理の重要性につながる議論に発展したことは記憶に新しい。足元の“怪文書”騒動が国の二の舞を踏まずに、「怪文書」のままであり続けることを祈るのみである。それにしても、”暴言市長”として名をはせる兵庫県明石市長を彷彿(ほうふつ)させること請け合いである。件(くだん)の明石市長はのちに、怒りを抑制する「アンガ-マネジメント」講習を受けたことを告白している。

 

 

 

(写真は暴風雪警報の発令下、「どでびっくち市・冬の陣」に出現した張りぼてみたいなかまくら=23日午後、花巻市上町の花巻中央広場で。フェイスブック上に公開の写真から)

 

 

 

《追記-1》~こっちの方が“どでびっくり”…その1

 

 「どでびっくり市・冬の陣―飲んで食べて冬の夜を楽しむ銀河の雪まつり」ーと銘打ったイベントが23日、当ブログでもたびたび紹介してきた「人気」(ひとけ&にんき)のない花巻中央広場(2019年9月5日付と同12月18日付当ブログを必読参照)で開催された。上田市長が「中心市街地活性化」の起爆剤と鼻を高くする”無用の長物”である。雪だるまなどの雪像づくりも計画されていたようだが、雪不足のこの冬、うまくことが運んだのかどうか。私は所用があって、足を運ぶことができなかったが、開始の約1時間前の午後1時47分、花巻市は暴風雪警報の発令に伴い、災害対策本部を設置した。主催者にはお気の毒というしかないが、何か疫病神に取りつかれたみたいな不幸な広場ではある。パンデミック(新型コロナウイルスの大流行)の恐怖の中での”どでびっくり”(この地方の方言で、腰が抜けるほどびっくりした)……

 

 

《追記ー2》~こっちの方が”どでびっくり”…その2

 

 追記に掲載した「どでびっくり市・冬の陣」の光景を収めた写真(上掲)をフェイスブック上で発見。今度は本当に腰を抜かしてしまった(つまりは「どでびっくり」してしまった)。かまくらをイメージしたらしい木枠にどこからかトラックで運んできた雪をペタペタと張り付けた「張りぼて」…。中身がスカスカの上田市政そのものではないか。暴風雪警報の発令下、新型コロナウイルスの感染を恐れる親子連れがマスク姿で写っている写真に背筋がゾッとした。市民の安心・安全と口先では言いつつも、その実態は「危機管理などどこ吹く風」といった体(てい)である。上田市政の”負の遺産”から目をそらせようとする底意がミエミエ。さらに、なにがしかの補助金も市から出ているらしい。この人の政治生命はもはや終わっているなぁ。どこまで続く泥濘(ぬかるみ)ぞ。私たちのふるさと「イーハトーブ」は一体、どこに向かおうとしているのだろうか……

 

 

 

 

 

 

 

 

2020.02.21:masuko:[ヒカリノミチ通信について]