◆立春朝搾り2013◆平成二十五年癸巳二月四日
立春の日の朝に合わせて搾る酒がある。 飲み手への想いを込めて自らラベルを手貼りする入魂の酒である。 たかが酒なれども酒屋の心意気がぎっしりと詰った酒である。 2月4日、この日を特別な日と位置づけて「酒屋の原点に立ち返る」大切な一日。 午前四時、夜明け前の暗闇の中愛車のエンジンに火を入れる。 出発前しばしの暖機を行いながら路面の状況を確認。 積雪の少ないこの冬、昨年とは打って変わったように何と路面が乾いているじゃないか。 気を良くして一路寒河江のお蔵へと走り出す。 一番乗りで駆け付けた今年の立春朝搾り。 このお酒の意味を理解してご予約頂いた全ての方に春の息吹が詰まった招福の一瓶を無事にお届けしなくては。 そんなプレッシャーを感じながら時間との闘いが求められる一日。 だからこそ無事に届け終え責任を果たした時の解放感と充実感は格別なものがある。 ‘ご苦労さま、テレビさ映ってだけぞ、朝早くて大変だっけなぁ、まんず神棚さ上げでが、なんぼ旨いんだがぁ、今晩楽しみだごどぉ’ 労いと感謝の言葉が心の奥底まで染みるのは立春ならではである。 「 千代寿立春朝搾り 」やはりこれは年に一度の特別な酒なのだ。 ぜひご覧ください→ YouTube★千代寿 立春朝搾りオープニングセレモニー★ さて今年の立春の一日を振り返ってみようと思います、ご笑覧ください。 ラベル貼りの作業も終盤を向かえほっと一息、今年は除雪作業が少ない為か少々太り気味の酒屋おやじ。 大切な朝搾りを愛車に積み込むの図、慎重に、慎重に。 蔵元の心尽くし、立春朝ご飯は格別の美味さ、おにぎり3個をペロリと平らげ豚汁もお替りを頂いて。 お届け第一号は今年も白鷹町のI様、帰路に伺うのに好都合な場所にお住まいが在り着店前にお届けしました。 責任感から解放された立春の夜は恒例の‘立春朝搾りを楽しむ宴’が「 そばきり八寸さん 」で催され。 この日の朝搾りの他に365日熟成の朝搾り、更には730日熟成の朝搾りも登場した圧巻の3本揃い踏み、更に「 東光 純米まろやか 」が華を添えたラインナップ。 当夜のお料理はというと、八寸名物そば焼味噌にお出汁の利いた鴨鍋、浅葱とツブ貝の辛子酢味噌和え、菜の花の胡麻和え、うるいの冷や汁、お造りは鮪に金目鯛、鱈の昆布〆、コゴミ、タラノメ、ギョウジャニンニクといった山菜の天麩羅は当に立春に因んで春を感じる心尽くしが嬉しい酒肴の数々。 そして〆は初めて食した「牡蠣蕎麦」。 牡蠣から出た濃厚なだし汁と蕎麦が熱々で供されたとても贅沢な一碗。 最後にとっても嬉しいサプライズ、ごちそうさまでした。 ‘立春に春を運ぶ朝搾り 町の酒屋の心意気’
2013.02.08