立春の朝に搾る酒がある。
この酒を楽しみに待ってくれている人がいる。
一切の手を加えずにそのまま瓶に詰める酒である。
酒屋が蔵に出向き自らラベルを貼る入魂の酒なのである。
夜も明けぬ早朝の酒蔵で酒質を語る杜氏を皆が見つめている。
その安堵の表情に自信の程が伝わってくる。
帰途の路上は吹雪でワイパーが凍り付き見る見る視界が狭くなってきた。
代替えの利かない特別なこの酒を無事に届けなくては。
ハンドルを握る手に思わず力が入る。
毎年一度、酒屋の原点を再確認する貴重な一日。
そんな立春の日の長~い一日を画像で振り返ります。
