‘三丁目の夕日’を観て心が洗われる思いがした。
昭和33年の東京を舞台にした当時の庶民の暮らしや文化がリアルに再現されていた。
終戦から高度成長に至る時代背景の中で活き活きと純真に生きる日本人の姿があった。
現在の高度な満たされた生活環境の中で生きる我々が亡くしてしまった大切なものが一杯詰まっていた。
殺伐とした現代社会の日本人に対して当時をたくましく人間らしく生きた人々の無言のメッセージすら感じてしまう。
一緒に観た母は青春時代が目の前のスクリーンに甦った思いがしたと喜んでいた。
ほのぼのとした人間愛とノスタルジーに満ちた素晴らしい作品だった事の充足感と共に明日への希望が沸いてきた。
この作品を見ながら自然と涙が溢れる心情、これこそ今の我々に最も大切な事だと思うのだが。
できれば家族みんなで劇場へ観に行ってほしい作品である。
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