◆おみこく◆
平成二十八年總宮神社例大祭も恙無く終了し秋本番を向かえた長井郷。 六町の氏子の家々を獅子が清めて廻る恒例の御神輿・獅子舞渡御。 その折に頂戴するのが「おみこく・墨符」という厄除け札。 我家では毎年「おみこく」を頂戴した晩は神棚に安置して、明くる日にお店の出入り口正面上部に納める慣わしです。 御来店の折には目に留めて頂ければ幸いです。 さて今年の‘おみこく’は「急々如律令」の符。 中国漢代の公文書の末尾に、急々に律令のごとくに行え、の意で書き添えた語。 のち、呪文の終わりに添える悪魔ばらいの語として、道家・陰陽師・祈祷僧などが用いたのだとか。 ☆は、セーマン。 安倍清明が作った魔除けの呪符とされ、別名清明桔梗印。 もう一方の図はドーマン。 修験道などではお馴染みの九字の呪符。 疫病消除、家門繁栄のご祈祷を受けたこの護符が今年のおみこくとの事。 有難くお祀りさせて頂きます。 そして一年間災難に遭わず無事に過ごせたのも昨年の‘おみこく’十種神宝の符のご加護があったからでしょう。 一年間の平穏無事を感謝して心安らかに‘おみこく’を付け替えました。
2016.09.19