◆DS6で行くプチツーリング その弐◆
残暑厳しい9月の第一日曜日、ヤデちゃん(家内が命名したDS6の愛称)に跨って向かったのは越後の城下町、村上市。 気侭な一人旅に憧れての日帰りツーリング、その二回目に選んだのは銘酒〆張鶴の故郷、何度も訪れたこの町ながらもバイクは二度目。 思い起こせば若かりし20代の頃、最初に手に入れたSR400で瀬波温泉に一泊して以来です。 実はヤデちゃん、その後電気系のプチトラブルに見舞われるもそれを解決、余勢を駆ってキャブレターもオーバーホール。 それと言うのもデッドストックのキャブレターオーバーホールキットなる物を入手できた故。 これにより全てのジェットとニードルバルブを新品に交換、お蔭でエンジンは絶好調。 天が与えた奇跡と思える出来事もヤフオクという物品入手のツールとK氏という強~い助っ人が居ったればこそ。 ホントにラッキーでした。 さて前置きはこの位にして酒屋おやじ流バイク旅のご案内に移りましょう。 今回も右上から時計回りにご説明。 先ず初めに向かったのは村上の特産品、鮭の調理品を製造販売している老舗 ‘味匠 喜っ川’ さん。 来店のお目当てはネットで拝見して晩酌時に味わってみたい衝動に駆られた逸品の購入です。 店頭にて冷たい村上茶をご馳走になり若女将と暫しの談笑。 購入の品をさり気なく保冷パックに納めて渡す心遣いも嬉しくて、初対面ながらも心和み、好いお人柄を感じました。 喜っ川さんを後にしたのは丁度お昼時、ふらりと入った駅前の中華料理、福来軒さん。 オーダーしたのは回鍋肉をランチセットにしてもらったご覧のお品。 この回鍋肉、驚いたのは肉厚の豚バラ肉の大きさと軟らかさ。 お味も本格的でご飯が進むぅ進む。 思わずライスのお替りをお願いして、デザートの杏仁豆腐も美味しかったなあ。 これで1,040円なら何もいう事ないでしょうの大満足。 麺類も14種類ものラーメンが有るんだとか。 気が付けばお客さんも入れ替わり立ち代りの繁盛店で皆さん美味しそうに食べてます。 こりゃ村上市民御用達の隠れた穴場に違いなしの大当たりでした。 さあ気を良くしてもう一っ走りとやって来たのはご存知‘笹川の流れ’。 見事な空と海とのブルーのコントラスト、水面にキラキラと陽の光が煌いて実に美しい。 昼下りの微かな潮風にヤデちゃんも気持ちよさそうでした。 帰路も勿論ノントラブルのクルージング。 強い陽射しとは云いながらも乾いた空気と時折当るひんやりとした風が秋の気配を想わせてくれたバイク旅。 もう季節は秋なんですねぇ。 お待ちかねの晩酌に登場したのはこの逸品。 喜っ川さんで購入してきた珍味‘鮎の渋うるか’、合わせるお酒は ‘〆張鶴 雪’ これに決まりでしょう。 村上の風土が育んだ珍味を肴に村上の地酒を傾ける贅沢な晩酌です。 ‘鮎の渋うるか’の滋味深い乙な味わいを綺麗に澄んだ雪が優しく包み込む絶妙なマリアージュに酔った一時。 心地よい酔いに身を任せ過ぎ去った今日の旅に想いを廻らす夜。 今回も良い休日をすごせました。 ヤデちゃんご苦労様、次回もよろしくね。
2010.09.07