天気がいいので息子と太鼓を外に出して掃除をしました。
「おい駿、ほこりをはたけよ。」
「父ちゃんこの太鼓随分汚い太鼓だね。」
「つべこべいうんじゃねえよ、ほこりをはたきゃいいんだよ。」
「どーん、どん、どん。」
「太鼓を鳴らすんじゃないよ。ほこりをはたけよ。お前のおもちゃに買ってきたんじゃねえんだよ。」
「だって、はたいたら鳴るんだよ、この太鼓。」
「どんどこ、どんどこ、どんどんどん。」
「うるさい音だねぇ。」
「おい、太鼓を打ったのはそのほうの家であるか。」
というお侍はやってきませんでしたが、ずーっと志ん生の「火焔太鼓」の根多そのまんまの会話をしていました。
