三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい。
高杉晋作の作と伝わります。 「喜瀬川、昔からよく言うだろ? 『起請に嘘を書くと、熊野の烏が三羽死ぬ』ってな」 「オホホ…。私はね、世界中の烏をみんな殺してやりたいんだ」 「えっ? 烏殺してどうするんだ?」 「朝寝がしたいんだよ」 これは三枚起請という落語です。 お女郎さんが、いろんな人に年季が明けたら一緒になるよという起請文を乱発して男心を留めて通ってもらおうとする、一寸ほろにが話です。 今は亡き古今亭志ん朝師匠のはラジオからエアチェックしたテープでよく聞きました。あとは立川談志師匠ぐらいしか印象にありません。 起請文というのは鎌倉から江戸時代、約束事の時に使われたもので、主に熊野三山の御護符の裏に書いたそうです。 昨日の朝、大沼前の熊野堂に詣でてきました。 長町の熊野神社の時に書いたことで大きく訂正があります。 まず、熊野神社の配置ですが米沢に5箇所になっており、この大沼前は中央で、南は太田町にあるということです。そういえばあります、あります。 あとこのお堂は長井時広時代の創建となっており、兼継の時代ではないということです。ただ何かで読んだか聞いたかしているので、東西南北の4社は兼継の時代に整備されたのかもしれません。 社殿をぐるりと回ってみましたが、コンパネが敷いてあり、踏み外しそうなほど荒れております。欄干も一部ありませんでした。 丁度銀杏が実っておりました。以外に臭くなかったです。
2009.10.17