本日の絵葉書 その99
今日から少し昭和11年の大雪の様子を見てみましょう。 米沢大年表によると、 1月6日より降雪、10日まで続き、12日夜復た降雪、猛吹雪、昼夜止む時無く降雪、平地にて7尺余り。16日になり赤岩、板谷の奥羽線雪崩頻発、汽車運行全く不能に陥る。 市中の住屋門、板塀悉く雪に埋まる。22日に至り降雪尚止まず、雪下し人夫払底、日料5割以上値上(1円50銭)夕食付。薪炭、野菜も欠乏、米沢庭坂間開通の見込み立たず。 米沢中学校講堂、塵埃焼却場は雪の為倒壊。立町、粡町の商店街、店頭1丈乃至2丈雪を積重ねあたかも城壁の如き奇観、通行人が各所で送電線で首を引っかける有様、全く記録に絶する大雪であった。 と、あります。この年は新潟、北陸も大雪でこのような絵葉書が数多く発行されました。 粡町通りの大雪 左側の旗に「山本山」とあるので海苔を売っている店でしょうか。 痩せた黒猫、箱橇と道具立ては揃っています。 中央奥のほうの看板は「雪下駄特売」と書いてあります。 多分北から南のほうを望んだ写真だと思います。
2010.01.24