室内環境と換気

VOC(揮発性有機化合物)とは何か。

 

今回は、VOCについて記事をご紹介します。

 

VOCは、身体の許容量が飽和点に達すると同時に症状が出ます。VOCの症状は、様々な形で現れてきます。

体の小さい子供達に早く症状が出ますから、発疹や咳などの異常が続く場合には、早期に検診することを勧めます。

VOCは、身近な物質にも潜んでいます。子供の玩具等の塗料も危険ですから、特に輸入品は不快なVOCの臭いがしないか点検して下さい。

 

私達は1日の80%を室内で過ごす。

私達は1日の80%以上を家庭や職場などで過ごします。子供たちも同じように学校や保育園などの室内で過ごします。

昔の住宅では、シックハウス(新築病)などという言葉は聞かれませんでしたが現代では、シロアリ駆除のために建築基準法によって薬剤の散布が義務づけられてきました。

さらに新建材から発散する揮発性の有害物質が新築住宅の室内に充満して、シックハウスなどの症状を引き起こしてきたのです。

近年室内汚染物質の分類と量が正確に計測され、科学的な影響が判るようになり、さらに重大な室内汚染が問題になってきました。

それは動植物の遺伝子に影響を与える環境ホルモンという、環境・海洋汚染によります。また、シックハウスのような新築時の一過性の障害ではなく、化学物質過敏症のような慢性的な障害が問題となってきました。

防蟻剤として一般的に使用されてきたクロルピリホスなどの関連物質を特定して使用禁止にするなど、様々な基準の見直しが始まっています。

 

化学物質過敏症のメカニズム

化学物質過敏症は、急激に症状が出るわけではなく、化学物質の蓄積によって個人的な許容量が満杯状態になった時に初めて症状が出ます。

安全性では、ホルムアルデヒド濃度0.08ppm以下が目安で0.09ppmを超える家庭では、43%以上の子供が喘息と診断されています。

下の図・1のように許容量の少ない子供達の方が早く満杯になるため、症状が早く出ます。

汚染物質を取り除くなど、住環境を変えないと、いずれは大人も化学物質過敏症に冒されてしまいます。

 

2018.10.21:m-seino:[清野 光芳/レポート集]

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