室内環境と換気 その2

今回も前回の続きで、室内環境と換気の記事のご紹介です。

 

室内空気品質向上原則3箇条

室内空気の品質の向上を図る為には、表・1の3箇条が最も重要です。

1の建築素材としては「F☆☆☆☆(フォースター)」の建材を使用し、室内の造作材には原則として無垢材を使用することが望まれますが、木材の中にも天然のVOCがあり、中には「ベイヒバ」のように人体に影響を与えるものも有ります。

建築材料として最も問題になるのは合板で、その合板が家具等に姿を変えて室内に持ち込まれた場合が問題になるようです。室内の造作に使用されている材料だけに注意を払っても建築後に持ち込まれる家具類にも注意をする事が必要です。

 

2については、壁の中に施工される合板や断熱材等に含まれるVOCについてです。

「F☆☆☆☆(フォースター)」等の適切な建材が使用されているか、施工管理が重要です。

 

3については、室内の換気が自然換気や漏気ではなく、機械的に計量換気が行われているかどうかが問題になります。

換気と通気は、矛盾しているように考えられがちですが、冬期等の窓を閉めて暮らす時だけに換気が必要なのではなく、窓を開けて生活している時季にも同じように計画換気は重要です。

機械換気は、原則として停止してはいけません。換気装置は、クローゼットやトイレ等でも働いています。通風はあくまでも補助的な換気手段で主たる換気は、24時間機械換気装置です。

 

では、次回に続きます。

 

2018.10.28:m-seino:[清野 光芳/レポート集]

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