何年か前に生まれて初めて振袖を着ました。
その振袖は私のものではなく、母の友達のお子さんが着ていたという立派な金色の柄の入ったものを借りました。
青色の生地にとても綺麗な花の柄が入っていました。それを着て行ったところは成人式でした。
成人式ではレンタルの振袖を着ている人が多く、金色の立派な柄の入った振袖は私のものではないですが、その中で映えて見えていたような気がします。
そこにいた私と同い年の人たちは何も言いませんでしたが、その親たちは揃って「素敵。高いのでしょう。」と言っていました。
そんなとても綺麗な振袖を着れて嬉しかった私ですが、時間が経つとともにどんどん背中が痛くなってきました。
姿勢が悪く、いつも猫背の私には、振袖を着たときに姿勢が正されることがとてもしんどかったのです。
最初は嬉しかった振袖も、早く脱ぎたい、もう着たくないと思っていました。そう思うと、振袖ではないとしても着物を毎日着ていた昔の人たちを尊敬したくなりました。
今は、子どもの入学式や友達の結婚式に振袖を着る人が増えているそうです。洋服を着ている人たちが多い中、素敵なことだと思います。
私も機会があれば、しんどい思いをしてでも、やっぱり振袖を着たいと思ってしまうのでした。
私が初めて振袖を着た日。
2017.01.23:kita1huri:[コンテンツ]