余裕を持ったスケジュールを組む
まず注意したいのは、建築申請に時間がかかる可能性があり、予定していた時期に着工できないリスクがあることです。
改正後は四号特例が廃止され、2階建て以上の住宅もしくは延床面積200平米以上の住宅は、すべて建築確認を受けなくてはいけません。
また、広さや建物用途を問わず、すべての建築物は省エネ基準に合致していることが求められるため、さらに確認過程が長引くことがあります。
引っ越しや進学などの事情で新築住宅への入居時期を決めている場合は、早めにハウスメーカーや工務店に相談し、余裕を持ったスケジュールを組むようにしましょう。
予算オーバーに備えてこだわりの優先順位を決めておく
確認事項が増えるだけでなく、省エネ基準に合致した住宅を建てることが求められるため、従来よりも建築にかかるコストが増える可能性もあります。
「思ったより見積もりが高くついてしまった…」という事態に備え、あらかじめこだわりたい部分に優先順位をつけておきましょう。
一緒に住む人と意見を交わす際には、ハウスメーカー・工務店からもらった具体的なプランが手元にあるとイメージが付きやすくスムーズです。
法規制を熟知した信頼できるハウスメーカー・工務店に依頼する
建築基準法だけでなく住宅を取り巻くさまざまな法律は、不定期に改正されています。
法規制を熟知したハウスメーカー・工務店に建築を依頼しないと、建築許可が下りないばかりか、着工までの時間が長引いてしまうかもしれません。
また、国や自治体では、新築住宅に活用できる補助金・助成金制度を実施していることもあります。
制度を熟知しているハウスメーカー・工務店ならば、申請手続きを積極的にサポートしてもらえる可能性もあります。
信頼でき、なおかつ依頼主目線でサポートしてくれるハウスメーカー・工務店を選ぶようにしましょう。
まとめ
今年、住宅建築をお考えの方は、心・予算・時期に『余裕』をもって計画を進めるのことが必要になります。あと大事にしたいことは、いつの時代も『動機』です。〝なぜ家を建てようと思ったのか〟この動機を家族みんなで共有し、明確になってさえすれば、こだわりの優先順位を決めることに役に立ち、下した結論に納得ができるようになります。何より、無理をせず家族が笑顔で暮らせるよいいえになるのではないでしょうか。
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