お客様の声を聞くと、「規格住宅=ローコスト住宅、ローコスト住宅=不安」と連想される方は多いようです。昔は安かろう悪かろうで、〝安いから仕方がない〟となかばあきらめているお客様の話を耳にすることがありました。そもそも〝安いから〟なんてことは理由になりませんよね。そんなことをお客様に感じさせるハウスメーカーに根本的な問題があるのであって、本当の規格住宅というのは、どんな外観の家がどんな材料や設備でどのくらいの価格で建つのかが一目でわかる〝安心な家〟であるべきだと私は思います。規格住宅が格安に提供できる4つのポイントでみなさんの不安もすこしは解消できるといいのですが…
規格住宅が格安な理由
① 【採算分岐点が低い】
プランと仕様が標準化されているので設計士の手間が省けます。注文住宅の場合は営業マンが試算したり建主と設計士の間を行ったり来たりして打合せに費やす手間がいりますが、規格住宅ではそれも不必要となります。
手間がかからず量産体制が確立せきたら、住宅会社は利幅を下げても採算が合うので、売価を安く設定できることになります。
② 【生産効率化が原価を抑える】
規格型なら建物の部材も標準化されます。建主は標準プランから大幅に変更できないルールになっているので、工場での生産性が高まり、生産段階での無駄が省けて原価を抑えることができるのです。
③ 【スケールメリットが活かせる】
販売棟数の計画を立て、それに基づいて部材や設備を大量に一括仕入れする方策をとっています。これにより、材料費の削減が図れるのです。仕入れる部材、設備は定番商品を決めているので、低価格で品質のよいコストパフォーマンスに優れた住宅が建てられるわけです。
④ 【施工段階の省力化で工期を短縮】
設計図書と仕様が統一されているので、どの家も同じ作業を繰り返すため、施工に携わる職人の習熟度が早く段取りもスムーズになります。
規格住宅とは、そのハウスメーカーがこれまで一生懸命手がけてきた住宅建築の作業一つひとつを再検討し、無駄を省き、効率よくシステム化することで少しでもお客様へ還元できて顧客満足度を向上させようと頑張っている証拠だと思っています。そういった努力をしているハウスメーカーは活気があります。
しかも、自由設計の場合であっても、規格住宅を持っているハウスメーカーであれば価格を抑える方法もノウハウとして持っているので極端に単価があがるということはないと思います。
暮らしを見つめなおして、こだわりに優先順位をつけ、何が必要で何が不必要かを明確にさせておくことで、ご自身にあったプランがうまく規格住宅にマッチングしたとき、お客様にとってもハウスメーカーにとってもお互い合理的でメリットがあると思います。
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