なぜこのようなトラブルが発生してしまうのでしょうか。
皆さんは悪くないんですよ。土地を買うことに慣れていないのですから。
一番の問題点はこの土地のメリット・デメリットを伝えきれない営業マンが悪いのです。 「しっかり伝えましたよ」という営業マンもいるかもしれません。
しかし、伝えたかは問題ではなく、皆さんが理解されたかどうかが問題なのです。
解決策
① 【気になった土地の現場を見るときは一人では見ない】
「自分で見てくるからいいよ」と、おっしゃるお客様がおります。営業マンが着いてくると面倒だし、なかば強引に決めさせられるんじゃないかと疑心暗鬼になられるお客様もおりますが、ここはわりきって!現場の状況は更地の場所が多いのでイメージするのはなかなか難しいです。そこで役に立つのが営業マン。営業マンは住環境はどうか、隣の家の窓はどの場所にあるか、日当りはどうかなど、これまでの経験と,その場所がお客様にとって良いか悪いか、またその土地にどのように建築したらよいかなどをアドバイスしてくれるはずです。そして忘れてはいけないのは、住んだときの目線で見ることです。よく道路から土地を見ているお客様がおりますがそれではイメージがわきません。敷地の中に入ってぐるっと一望してください。いろいろ気づきますよ。
② 【重要事項説明書の確認】
土地をもとめる際、土地の重要事項説明書というものがあります。字のごとく土地の説明書です。この土地がどのような状況で、どのような法規の中にあるかなどを細かく記した内容です。この説明は宅地建物取引業法第35条・同35条の2の規定に基づき、説明しなければならない義務となっており、その説明をするのは宅地建物取引士になります。この説明により、建築できる建物の大きさや高さ、建築してはいけないものは何かを確認できます。
③ 【地盤調査の重要性】
近年、建物の耐震性に注目が集まっていますが、最も重要なのが地盤調査です。いくら耐震性に優れた住宅でも地盤が弱ければ宝の持ち腐れです。地盤を調べる際に覚えておきたいのが「地名に地形を示唆する漢字が含まれているか」です。「谷」や「水」などがつく地名は地耐力が弱い可能性があります。過去の調査結果を参考にされたい場合は「地盤安心マップ」や「地盤サポートマップ」などをご覧いただくのもいいかもしれません。いずれにしても後々のトラブルを防ぐためにも地盤調査は必ず行いましょう。地盤調査の結果で基礎仕様の判断が可能になります。結果次第では地盤補強を伴う工事になりますので資金の調達方法を営業マンと打合せしておくとよいでしょう。
最後に…
現在のお住まいをお建て替えする場合でも土地の状況や法規をしっかり調べる必要があります。例えば、上水道管が現在13ミリ管で分岐されてる場合、上水道管を20ミリ管に分岐工事し直さなければならない場合があります。土地を調べることは家づくりをする上で大変重要な作業となります。
気になる物件はみんなが気になるものです。まずは見てみましょう。
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