上山の市街地の真ん中に位置するのは長谷屋旅館。設立は江戸時代中期頃と言われている。上山の旅館では一番古いとされる長谷屋には、今も安政2年(1854年)当時の文献が残っている。古くは江戸時代から、宿場町として栄えた上山は、参勤交代の宿場として、当時は13もの大名行列が通ったという。
また、お伊勢参りと供に知られる出羽三山参り(現世のお伊勢参りに対し死後の出羽三山参り)の要所としても栄え、全国からの多くの参拝者が往来し、行きはここで身を清めて入山し、帰りにまた立ち寄っては精進落としで賑わったといわれている。「特に江戸時代から明治の初期にかけて、羽州街道の宿場町としては最も人が入った時代だった。」そう教えてくれたのは長谷屋旅館の館主石井栄吉さん。
暖簾とは心構え/長谷屋旅館~石井栄吉さん
2005.07.29:SAMIDARE スタッフ:[かみのやま温泉の人々]
250年の暖簾の重みとは.....?