菅野芳秀のブログ

▼田んぼは不足がちに・・

田んぼは順調です。

見わたす限りの緑の水田。我が家の田んぼは周囲のものと比べて少し違う。周囲は濃い緑。我が家は少し薄い緑。肥やしが不足しているような葉色だ。周囲は一株あたり40本ぐらいの本数がたっていて、見るからに勢いがあるが、我が家は20本ぐらい。貧弱に見える。
 たとえて言えば、周囲は20代、30代の盛りなのに、我が家は16,7歳のまだ少年、少女だ。

田植えと同時に肥料を落としていく田植え機械が普及してから、周囲の稲との成育格差が広がってきていて、その差は遠くからでも分かるほど。でもこれでいい。初期成育が旺盛な稲は、病気にかかりやすく、クスリの助けが必要になる。我が家の稲は大丈夫だ。

ニワトリにも同じことがいえる。
栄養満点の配合飼料で育てた雛は性成熟がすすみ、生後140日ぐらいで卵を産み出す。だけど産卵寿命は短く、早く老け込んでしまう。病気にも弱い。
自然養鶏の場合は如何に性成熟を遅らせるかを考える。少なくとも180日ぐらいまで産卵を遅らせるようつとめる。粗末なエサを与えること、運動させることがコツだ.

人間も性成熟の早い欧米の人は老化が早く、欧米ならずとも、たくさん食べて、まるまる太った人は老若男女にかかわらず病気にかかりやすい。

稲も、ニワトリも、人間も、健康には「不足がち」が一番だね。
子どもの育つ精神風土も「うっすら貧乏」が一番いいみたいだし・・。

えっ、おれ?
190cm、100kgだよ。

 ニワトリと同じ粗末な食事で運動・・実際、菜っ葉食べて、農作業やっているんですがね、「うっすら貧乏」だし・・・。全て理想形だけどな・・
酒が悪いんだべか?

ともあれ、今年も稲は順調に育っていて、おいしいお米をお送りできる日も近い。
ご期待ください。

2009.07.08:kakinotane
[2009.07.10]
メロンちゃん、通訳ありがとうございました。 (山さくら)
[2009.07.09]
そうなのか・・。 (菅野芳秀)
[2009.07.09]
なかなか (メロンちゃん)
[2009.07.08]
16.7歳は、どこから出てきたの? (山さくら)

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