反田 快舟 | Kaishu Sorida

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経営者の心構えの一つに「常に危機感をもて」 というのがある。

 会社は、いつ潰れるかわからないということを、いつも頭の中にいれておけば、経営態度は慎重となり、放漫経営に陥り、あるいはミスを犯すことは少ないだろうというのである。

 しかし、いつも危機意識にさいなまれていると、それが高じて恐怖心とな り、石橋をたたいても渡らぬ式の憶病経営となり、時代の波にとり残されてしまう。

危機感というのは、外部から襲われる他動的な要素についての防御意識であるから保守的にならざるをえない。

 だから自動的な考え方、つまり自分とは別の世界に何が起こりつつあるかという好奇心をもつ方がいい。

 好奇心かあるから、自分の知らないことを知ろうと努める。 新聞を読んでも、テレビを観ても、人の話を聞いても、そこから何かをつかみとろうとする勉学心が起きてくる。

 国際情勢、政府の方針、世の中の出来事を通して時代の流れを知ることができるし、好奇心があるからこそ、同業者のやり方だけでなく、異業種の経営法、儲かっている会社、倒産会社のことなども研究して、そこからヒントをつかむことができる。

 人の判断は、自分の知っていることの範囲をでないというが、危機感だけでは、自分の狭い知恵だけで考えるのが落ちである。

 新しい知識をえて、わが社を考えてみる。そして、これではダメだと自覚したときに進歩は始まるのだと思う。


2013.04.23::[メモ/仕事]

『通販生活』は100万を超える発行部数を誇っている通販雑誌。この雑誌を発行しているカタログハウスの商品開発プロデューサー吉川美樹さんは、新商品開発で6年連続売上トップという業績をあげている。

彼女の仕事のやり方は特徴がある。それは「残業は一切しない」というもの。何があっても、5時半にさっさと会社を飛び出し、帰宅してしまうという。

入社して3年間は、彼女も普通の「やり手」サラリーマンと同様、深夜残業も厭わず、バリバリ働いて終電にとび乗るという生活をしていたそうだ。

そんな生活を一変させたのは出産と子育て。子供ができてからは、定時の5時半までに仕事を終え、さっさと帰ることにしたという。

深夜まで働いていた頃と比べれば、労働時間は半分になってしまう。単純に考えれば、仕事の成果も半分に減ってしまうことになる。ところが、結果はまったく反対だった。

「残業なし」で退社し、その後は主婦として子育てに追われながら生活している現在の方が、ずっと成績がいいというのだ。

「なぜだろう?」吉川さん自身も不思議で、いろいろ考えた。

 そして、得た結論――それは、簡単に言えば、「残業なし」を断行したことで、生活を「実体験」する時間や空間が拡大したからだというもの。

生活上の「不満」や「不便」、「悩み」、これがヒット商品を生み出す原動力。
「残業しない」で帰ることにしたことが、生活者として、その「不満」や「悩み」を実際に体験する機会を拡大させる結果になったのだという。

その体験が、吉川さんの中に、世の中に「訴えたいこと」を増やしていった。それが「新商品の開発」となって結実したというわけだ。

(写真と文中記事は関係ありません)

立教大学 山口義行 教授 Small Sunニュースより抜粋
 


2013.02.08::[メモ/仕事]

知的障害者雇用率70%で有名な
日本理化学工業(株)の大山会長は
「皆働社会の実現」を提言し続けている。



☆人間の究極の幸せは次の4つ
 ・愛されること。
 ・ほめられること。
 ・人の役に立つこと。
 ・人に必要とされること。

☆どんな人でも役に立つ才能を持っている
  彼らができないのではない、
   私たちの工夫が足りないのだ。

☆日本国憲法で約束している国民皆福の考え方
  皆が役に立って働ける皆働社会が
   新の福祉国家のあり方といえよう。 


2013.01.31::[メモ/学ぶ]

今年11月、日本のリーディングカンパニー3社を視察した。

・未来工業株式会社(岐阜県大垣市)
 社是は、「常に考える」。
 改善提案数は年間16,000件、特許240件というから驚く。
 労働時間1,600時間、年間休日は140日、残業禁止で、
 高能率・高賃金・高収益。
 ワークライフバランスが徹底している。

・伊那食品工業株式会社(長野県伊那市)
 社是は、「いい会社をつくりましょう」
 企業の目的は、社員を幸せにすること。
 感性豊かで、人間味あふれる社員集団が
 凡事徹底、いい会社とは何かを常に考えている。

・株式会社はくばく(山梨県甲府市)
 「麦に憑かれて40年」、創業者の執念を受け継ぐ長澤社長(三代目)が、
  The Kokumotsu Company へと進化させ、穀物に徹底的にこだわる。
  ヴァンフォーレ甲府(Jリーグ)のスポンサーとしても社会貢献している。

 そこで感じたことが、今年のベスト3キーワード。

1.いい会社
いい会社とは、人を大切にする会社。
人を大切にする会社は、社員のモラールが高い。
モラールとモラルと業績は連動する。

2.フィロソフィー
だから、フィロソフィー(理念)が大切。
何のために経営しているのか?
提供する商品・サービスの価値は何か?

3.キャリア
自己実現とは、やりたいことをすることではない。
「自己という可能性を秘めた存在を、この世に実現していく」
とは、考えれば考えるほど難しい。


2012.12.30::[メモ/学ぶ]

事業経営には、三つの技術が必要とされている。

固有技術、管理技術、社会技術の三つである。

固有技術とは、その会社にしかない技術を指す。
列をなしてでも食べたいラーメン屋があれば、
それはお客がそのラーメン屋の固有技術を買っているのである。

管理技術は、ヒト、モノ、カネを管理する技術である。
目標やプランを定めて、6ヶ月先行で業績をチェックする。

社会技術では、人間、とくに経営者の姿勢が問題になる。
事業経営は、ソロバンと人間関係に尽きる。


2010.06.10::[メモ/仕事]

企業には現状維持ということはない

たえず成長へと好循環しているか
転落へと悪循環しているかのいずれかである

企業成長には1.3.5の壁がある
成長段階が変わればやり方が変わる

・年商1億円は生業。公私混同の壁がある
・3億円は家業。これを超えるのはトップの器
・10億円から企業。生産(仕入)・販売・経理のバランスが大切
・30億円では、組織運営、社会技術の習得が必要
・50億円になると、1T3M戦略の自立経営が求められる 
・100億円から中堅企業。開発・生産・販売・財務・管理のペンタゴン戦略


2010.04.01::[メモ/仕事]
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