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吉里吉里忌2017

  • 吉里吉里忌2017
隣町出身の作家、遅筆堂こと井上ひさしを偲ぶ文学忌『吉里吉里忌』に行ってきた。
亡くなったのはつい先年だと思っていたのだが、もう7年になるそうだ。



井上ひさしといえば『ひょっこりひょうたん島』がまず思い浮かぶ。
こども向け番組なのに妙に理屈っぽかったり、言葉遊びが面白かったり、世相や歴史へのパロディがあったりで、当時高校生ながら大好きな番組だった。



その後あれよあれよという間に直木賞作家となり、文学界にとどまらず幅広い分野にわたって影響力を持つ存在になったのは周知の事実だ。
そのことは遅筆堂文庫の蔵書を見れば一目瞭然、実に幅広い。

 

『小説のたくらみと愉しみ』と題する鼎談、田中優子氏の講演『井上ひさしと江戸』の中に1ファンとしては目からウロコの部分があり、改めて読み直したい作品が多数出てきた。



それにしても、『下駄の上の卵』が「オキタマ」とは・・・

2017.04.18:k-ichiro:コメント(0):[コンテンツ]

春分のサンセット

  • 春分のサンセット
東京では桜が開花したとか。
当地も寒暖を繰り返しながらも日差しはかなり暖かくなり、春めいてきた。

3月20日は春分の日。
冬至の日に夕日の沈む位置を見とどけた者としては春分の夕日も見なければ片手落ち。
おおよその見当をつけて日没を待った。

午後5時45分ごろ夕日は理論上は真西に近い地点へ没していった。
送電塔との間合いで冬至の時と比較すると日没点は45度ぐらい北に移動している。

     冬至                     春分
 

日没の時刻も1時間45分前後遅い。
これから夏至に向かいさらに1時間ぐらい遅くなっていく。

観察していて気が付いた。
冬至の時は夕日が山の稜線に近づいたと思って見ているとたちまち全体が没していったのだが、春分の夕日は山に近づいてもなかなか稜線にかからず、ゆっくりと時間をかけて没していったことだ。

「嗚呼、小人閑居して・・・・・」
2017.03.23:k-ichiro:コメント(0):[コンテンツ]

背に腹は代えられないと実をつつく

  • 背に腹は代えられないと実をつつく
冬の間玄関先のナンテンやツバキによく集まっていた小鳥たちの姿を見かけないと思っていたら、思いがけないところでピーピー鳴いているのに遭遇した。
わがご近所のミヤマザクラの木に数羽止まって鳴いている。



スッパクもなければアマクもない、あの「味もそっけもない」ミヤマザクラの売れ残りの実をついばんでいるのだ。
・・・あんなまずいものを食わなくても・・・
なんと物好きな小鳥だろう。



何気なしにわが家のナンテンを見てナットク。
実はひとつ残らず完売、小鳥も姿を見せないはずだ。



そうなると気になるのは小鳥の素性。
図書館の図鑑によればその名は『ヒヨドリ』。
‐‐‐市街地の公園や村落付近の林に棲み、ナンテンの実やツバキの蜜を好む‐‐‐とある。



美味しいものを食べつくし、空腹を満たすためにはぜいたくを言っていられないというところなのだろう。
・・・ナルホド、ナンテンのときとは食べっぷりが明らかに違う。・・・

ヒヨドリさん!まずくてもよかったら、実はまだまだいっぱい残っているよ。
2017.03.03:k-ichiro:コメント(0):[コンテンツ]

サクサクと カタ雪渡りの 歩を印す

  • サクサクと カタ雪渡りの 歩を印す
2017年2月28日14時50分、快晴。
現在の室温16.3℃、暖房はoff。窓を細目に開けているが、まったく寒さを感じない。

ここ数日の暖かさと今朝の最低気温-9.8℃。
8時30分、快晴、外は結構寒い。
条件はそろった。
「イザ!カタ雪渡りだ!」



何年ぶりだろう。
日中と夜間の温度差で硬くなった雪の上を歩くのが子供のころから大好きで、この時期になるとカタ雪渡りを楽しんできた。



雪の上をどこまでもまっすぐに歩いて行ける快感。半分凍った雪の表面を踏みしめるサクサクという軽快な足音。そして真っ青に晴れ上がった空の色。鈍色の季節が間もなく終わる前ぶれだ。
一時、齢を忘れてカタ雪渡りの開放感にひたった。



偏屈老人の前にカタ雪を渡った同好の士がいるようで、駅の方へ向かって一人分の足跡が伸びていた。
2017.02.28:k-ichiro:コメント(0):[コンテンツ]

マイタウン? ユアタウン? 次回はどこで聴くのかな?

  • マイタウン? ユアタウン? 次回はどこで聴くのかな?
山形交響楽団のライブ、今度はギネス認定のあの文化会館大ホールでの「ユアタウン コンサート」。
マイタウンでないのは残念だが、勝手にアワタウンと呼ばせてもらおう。

今回はナマ演奏の迫力に加えてストラディバリウスの豊饒で流麗な音色を堪能した。
座席は最後列近くの端っこの方だったのでよく聴こえるか心配だったのだが、入れ物が良いからか、演奏者の腕がいいからか、楽器がいいからか、まったく支障なく聴くことができた。

バイオリン独奏の弦を細かく使い分けて演奏するところや、高音のか細い音色などもハッキリと聴きとることができた。
それにもう一つ、ドボルザークの第2楽章のイングリッシュホルンの音色。
あんなに野太かったかな?
CDではもっと遠くから聴こえてくる印象なので、改めてナマと録音の違いを実感した。

自宅から車で20分のホールで、
『魔笛』の時は300人、
『ジュピター』の時は240人。
そして今度のボロディン、チャイコフスキー、ドボルザークの1300人はすごい。

それだけクラシック音楽への需要が多いということなのだろうが、300人、240人のコンサートもオーケストラとの親近感、聴衆同士の一体感が醸されていて捨てがたいものがあると感じてもいる次第。
2017.02.18:k-ichiro:コメント(0):[コンテンツ]