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▼DC-DC>昇圧IC HT7750A>電圧変更回路の試作と特性

抵抗分圧による電圧変更回路を試作し、特性を測定した。


本回路での出力電圧は下式により算出する。

出力電圧(V) = 5(V)*(R1+R2)/R2
(実際にはR1にVOUTに流れ込む電流が流れる事から誤差が生ずる)

実験に使用した抵抗の組み合わせは図右下の通り。
(半端な値の抵抗を使用したが、手持ちの都合。)

まずは無負荷での測定。
この結果、R1-R2が11k-43kの組み合わせ、及び22k-43kの組み合わせでは
ほぼ計算通りの出力電圧が得られ、電源電流も1mA程度と比較的少ない。
電源電圧を変化させても出力電圧はほぼ一定で、電圧のフィードバックも
うまくいっているようだ。

しかし、更に電圧をあげようと、43k-43kの組み合わせを試したところ、
電圧は9V程と計算値(10V)より低め、電源電流は25〜40mA程度と極端に増加した。
(電流が極端に増加したので、電圧は2V止まりとした。)

試しに抵抗の組み合わせを11k-11kに変更。(抵抗の比率は43k-43kと同じ)
電圧は9Vほどで43k-43k時とほぼ同じ(ただし、電源電圧が低いうちは電圧の安定性が
悪化。2V以上でほぼ安定。)だが、電源電流は最大で17mAと少なくなった。

電圧が9V程となったのは先に行った実験からも想定された通り。
電流の増加は何とも言えないが、抵抗を小さくした結果電源電流が減少した事から
R1に大きな値の抵抗を使用した場合は、VOUT端子に流れ込む電流の影響でVOUT端子の
電圧が低下し、スイッチング用のMOS-FETが十分にONしなくなる事が予想される。

以上の結果から・・・
・7.5V程度までの昇圧は、十分実用範囲。(この電圧なら、白色LEDの2個直列点灯も
十分可能)
・9V(006P電池代替を想定)はちょっと厳しい。

なおデータシートの最大入力電圧が6Vとある。回路が異なる事もあり「保証外」
の使用方法である事は否めない。
もし本回路を参考に回路を製作される場合は、各自の自己責任で行っていただきたい。
(事故が起こっても私は関知しない。)


●画像 ( )
●2012.01.09
●cwk
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