JR7CWK'sぶろぐ

家電品の発火事故について新聞記事が見られる。

当blogにおいても、今まで
・ブレーカーの配線
・古い扇風機の電気部品外れかけ
・コタツコードの劣化
等で危険な状態を発見、処置した例を紹介しているが、またまた発火寸前だったという例が出てきた。


物は折りたたみ式のヘアドライヤー。

ヒーターが効かなくなったので開けて調べてみると・・・

内部の電線が断線しており、断線した部分が黒く焼けており、下手すると発火していてもおかしくない状態でした。
2010.02.13:jr7cwk:[メモ/3.電子工作]
ドライヤー内部断線>断線箇所
写真は断線した箇所のアップですが、このように黄色の配線が断線しています。


一番大きな電流が流れるヒーターの配線だったらしく、断線した部分が発熱で黒くなっていました。


折りたたみ式という事で、折りたたみを繰り返しているうちに電線が「金属疲労」を起こし、断面が細り電気抵抗が増えていく。
流れる電流により発熱するが、その発熱は電流の2乗に比例、仕舞いには溶断してしまう、というメカニズムが想定されます。

ドライヤーの消費電力のほとんどはヒーターに流れる電流であり、1000Wのドライヤーなら10Aもの電流が流れる。
(それと比べるとモーターに流れる電流など微々たるもの。)

ヒーターと同じ電流が流れる事から、最悪ヒーターの発熱にかなり近い発熱を起こす事になる(理論的にはヒーターの電気抵抗と同じになった場合、最も発熱が大きくなる。)のだから、下手すると発火に至らないとも限らないのです。
・・・実際には一点でここまでの発熱が集中すれば、ヒューズのように一瞬で溶断するとは思うが・・・


それにしても・・・
10Aの電流を扱うにしては配線が細いような・・・


2010.02.13:cwk:修正削除


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