JR7CWK'sぶろぐ

場合によっては1000円以下で売られているDT-830Bという中国製のデジタルテスタがあります。

昨年会津若松市内の電子パーツ＆パソコンショップ
http://www.wakamatsu-net.com/cgibin/biz/pageshousai.cgi?code=53010109&CATE=5301
で1台入手し、(電圧計の特定レンジのみの確認ですが)手持ちの別のデジタルテスタと比べてもさほど測定値に差がない事を確認し、DC-DCコンバータの特性測定や、自作のLED用DC-DCコンバータの特性評価に活用しています。

今日、地元のある会館に雑貨の移動販売が来まして、同タイプのテスタがなんと799円(税込で839円)という事で、2台買ってきてしまいました。


写真中央が会津で買ったものの箱，右が今回購入したもの。

さて、会津若松で購入したもの、今回購入したものを比べると型番こそ同じですが、いくつか差が見られます。

大きな差は、パッケージ。
会津若松で購入したものは英文表記のパッケージでしたが、今回購入したものは和文でした。同封されている説明書も同様。
ただ今回購入した、「和文」バージョンは、パッケージからも説明書からも測定器として大変重要な「精度」に関する表記が全て無くなってました。
しかも元の？説明書にあった内容もかなり省略してありました。それなら元の説明書も一緒に同封していただいたほうが・・・


さて、実際に測定してみました。
今回測定したのもはNiMH電池で、2000mVレンジにて。

測定例
Ref(国内有名メーカー製)：1.285V
1台目：1.287V
2台目：1.288V
3台目：1.281V

このように電圧表示を3台目が若干低めですが、この程度の差は誤差範囲です。
(参考：1台目の説明書に記載されていた精度表記：±0.5% of rdg ±2D)
この価格でこの精度なら十分ではないでしょうか。

気になったので開けてみました。

メインのICは基板に直付けされた「COB」タイプのようです。

よーく見ると、3台とも基板のパターンや搭載部品の配置が違います。
しかも2台目には他の2台に入っているヒューズが付いて無い・・・
(やはり中華クオリティ、それとも最も新しいようなので、ヒューズが不要になった!?)


基板にはバージョンとおぼしき型番と日付が入ってます。
(一応内蔵された電池の保証期間も・・・)

1台目(写真左)：K1381,TY-M830B,20070927,電池02.2010
2台目(写真右)：K1780,DT830B-081115,電池03-2011(部品ごとのシルク有)
3台目(写真中)：K1539,DT-830B,Lihao,20061010,電池2010-08

本テスタについてネットで検索していたら、あるサイトに気になる説明がありました。

それによると・・・
＞本機は、10Aレンジの電流測定は出来ません。
＞10Aレンジの測定に必要な回路は、バイパスされています。

基板上で10A端子を「ショート」しているように見える「銅線」のような物(上の写真のヒューズ左にあるもの)ですが、これが10Aレンジ測定用の0.01Ωのシャント抵抗なんですが・・・それをパイパスって・・・
(それとも私が持っている物と、物が違うのか？)

秋月で「DT-830L」というテスタを購入しました。
(秋月通販コード:M-05910)

DT-830Bと大きさや基本的な形状等は同じですが、下記のような違いがあります。

・電源スイッチが単独になっている。
・LCDにバックライト機能がある。
・電池測定モードがある。


電池測定モードですが、付属の説明書(英文)に記述されていませんが、360Ω負荷(実測)での電流表示らしいです。

ただ、固定負荷である為に、1.5Vの電池に対しては負荷が軽すぎ、9V(006P)に対しては負荷が重めです。
なにより電圧表示でなく、何故、電流表示なのも理解不能・・・