JR7CWK'sぶろぐ

 SkyTraq製のチップを使用した、台湾のCanMore社製のGPSロガーGP-101を購入しました。

 メーカーでは「Outdoor GPS」という区分の商品で、「Sport-Guide Mate」という愛称が付いており、自転車への搭載を強く意識した設計のロガーになっています。

 SkyTraqのチップを使用したロガーとして、GT-730F(L)(Venus5チップ機)を使用しておりました。
 速度データは比較的素直でしたが、SkyTraqのチップの仕様上ログが1km/h単位でしか取れない点、ログの位置情報が1m単位(ECEF座標上)である事、トンネル通過後の再補足性に若干問題ある、消費電流が仕様の3倍以上と乖離している)など、難点があり、SkyTraqのチップを使用したロガーに手を出すつもりはなかったのですが・・・

 そのGT-730F(L)が壊れ?ログされなくなった点、スマホの普及に押され表示付きロガーの新製品がなかなか出なくなっている事(実はAndroidベースのカーナビを購入してしまったが、それは別のスレッドで。)で、ちょっと刺激が欲しくなり?Venus6チップの評価がてら(Venus8まで登場しているのに今更ですが)購入してしまった次第。


※本ロガーで使用されているSkytraq社「Venus6」の前の「Venus5」チップが使用されているGT-730F(L)の記事は下記リンク参照
GPSロガー>GT-730F(L)購入
2013.09.19:jr7cwk:[メモ/2.無線]
GPSロガー>GP-101>PSEマークの無い充電器!!!
 実は今回、北海道の販売店でも、秋月でもない、別の販売店(秋葉原の店舗店頭)から購入しています。
 その為かこんな珍事が・・・

 なんとPSEマークの付いていないAC充電器が添付されていました。
 おいおい、国内でこんなの添付して販売しちゃマズいでしょ>ばお〜

 ちなみに北海道の販売店、秋月、両店とも、AC充電器は添付されていません。

 一応CEマークは付いてますが・・・
 Made in Chinaだし・・・発火したり、絶縁不良で感電しないとも限りません。


 添付されていた説明書は、Canmoreのサイトで公開されている英語版でも、北海道の販売店サイトで公開されているCanmoreのマニュアルを訳した和文のものでもなく、秋月のサイトで公開されているものと同一のようです。


2013.09.19:cwk:修正削除
GPSロガー>GP-101>充電はUSB
 本ロガーはBL-4Cタイプのリチウムイオン電池が使用されており、予備バッテリーがあれば交換も可能。
 しかし、防水(防滴?)性能(バッテリ蓋にパッキンすらないので本当などうかわかりませんが・・・)を維持する点から、交換は極力避けるのが懸命。

 基本的にUSB端子から充電するスタイルが基本かと思います。
(もちろんUSBケーブルを接続した状態では防滴性能を期待できませんが。)

 数時間使用した後に電流を測定してみた所、400mA程度でした。
 100均の「USB充電電池BOX」では無理そう。


2013.09.19:cwk:修正削除
GPSロガー>GP-101>WAAS対応、A-GPS非対応
 WAAS(D-GPS)は購入時点では設定がOFFになっているようですが、「GPS Viewer」(SkyTraq)の「WAAS Configure」設定を「Eenable」にすれば、一応受信出来るようになるようです。
 (Satellite Viewに42もしくは50のプロット、SNRのグラフの42または50にバー表示)

 A-GPSは何故か非対応です。
 上記ツールにて「AGPS Download」後、「AGPS Status」でチェックしても、「Aiding days」は「0 days 0 hours」のままです。(もちろん、AGPSは「enable」設定でテスト)


2013.09.19:cwk:修正削除
GPSロガー>GP-101>画面変移
 本ロガーの特徴はドットマトリクスのLCD画面
 モノクロですが、結構広い(初期の携帯電話を超える程!のドット数)があります。

 画面変移はこんな感じです。

起動画面
 ↓
Page.1(日時表示)
 ↓
Page.2(速度画面)
 ↓
Page.3(位置表示/受信状態画面)
 ↓
Page.4(コンパス画面)
 ↓
Page.5(フェバリット画面1・・・家)
 ↓
Page.6(フェバリット画面2・・・車)
 ↓
Page.7(フェバリット画面3・・・星)
 ↓
Page.8(Customer Page1)
 ↓
Page.9(Customer Page2)
 ↓
Page.10(Timer画面)
 ↓
Page.11(Setting General画面)
 ↓
Page.12(Setting System画面)
 ↓
Page.1(日時表示)


2013.09.19:cwk:修正削除
GPSロガー>GP-101>Customer Page
 画面にうち、Page.8(Customer Page1)及び、Page.9(Customer Page2)は、3項目の表示内容を自分で選択可能です。

 選択可能項目は下記の通り。

 Current Speed ・・・現在速度
 Calories    ・・・カロリー表示
 Odometer    ・・・オドメーター(総距離)
 Trip Avg Speed ・・・平均速度
 Trip Max Speed ・・・最高速度
 Trip Time    ・・・移動時間
 Trip Distance  ・・・移動距離
 Current Date ・・・・現在の日時
 Current Time ・・・・現在の時刻
 Heading    ・・・・移動方向
 Elevation ・・・・・・標高


 これだけ(11項目)の表示が可能なのに・・・
  設定を変えないと全ての表示が確認できないし、
  「位置」が選択肢にない為、「位置」+標高といった表示が選べない。
  中途半端な気がします。


 なお初期状態では下記のようになっていました。
 Page.8(Customer Page1)
  ・・・Current Speed/TripDist/TripTime

 Page.9(Customer Page2)
  ・・・TripAvg/TripMax/Current Time


 速度画面の最高速度が60km/hと、車や列車で使用する機会の多い私なので、
Page.8を下記のようにしてみました。
  Current Speed/Elevation/Heading

 最高速度は要らないの?という意見もありそうですが、速度情報はトンネル突入・脱出時にあばれますので、あまり意味がありません。
(最高速度はログ情報をグラフにし、飛び跳ねを除外してみないと正確には捉えられません。)


2013.09.19:cwk:修正削除
GPSロガー>GP-101>新幹線で試してみた
新幹線に乗車する機会がありましたので、試してみました。
グラフは速度。TripMate850との比較です。

GT-730F(L)でも起こっていた、トンネルを出た後の再捕捉が大幅に遅れる傾向が本ロガーでも見られます。
チップがVenus6に変わっても改善されていないようです。
A-GPSに対応していない為もあるのか、遅れが余計出ている可能性もあります。

それと・・・何故か255km/h以上の速度がログされていませんでした。
(郡山発車後のグラフ参照)

設定マズかったかな?


ログ条件、1秒毎に変更した以外、購入時から変えていません。

現状の設定
-------------- Log Status ------------
Sector left: xxx / 510

max T:-1,min T:1
max D:-1,min D:0
max V:-1,min V:0
Datalog: Enable
---------------------------------------

「-1」は「無視」と解釈していますが、違うのかな?


2013.09.25:cwk:修正削除
GPSロガー>GP-101>新幹線で試してみた2
>何故か255km/h以上の速度がログされていませんでした。
上記確認の為、下り列車のログも確認してみましたが・・・
同じでした。
しかも、宇都宮発車後と、郡山発車後の2回とも。

ロガーのLCD表示では270km/h台の表示が出ているのを確認しているので、捕捉失敗しているわけではないと思う。


なお上り列車の場合、福島発車後は福島トンネル突入時点で220km/h程度なので、この現象を確認出来ない。


2013.09.26:cwk:修正削除
GPSロガー>GP-101>Log Status 「-1」の謎?
Log Statusの「max T」,「max D」,「max V」が「-1」になっている。

改めて「Application Note AN0008 Data Logging Extension For Venus 6(5) GPS Receiver」というデータロギングに関するVenusチップの制御方法が記述してある資料を見ている。

この資料によると、ログ条件のパラメータの形式は、UINT32形式(unsigned 32-bit integer ,32 ビット符号なし整数)になっている。
つまり、「-1」などあり得ない値。

推察すると・・・
ロガーからはおそらく全bit「1」の32bitの値(INT32なら「-1」)が帰ってきている状態で、ViewerはUINT32ではなくINT32(signed 32-bit integer ,32 ビット符号付き整数)で処理されている、なんてバグが想像できる。

実際に全bit「1」の32bitの値に相当する10進値を入力し、設定しようと思ったら・・・
「max input length = 9」なんてメッセージが出て設定不可でした。

「-1」を設定しようと思っても負号が入力不可。

つまり、一度変更してしまうと、Viewerからは元の設定には戻せない、という事みたいです。

とりあえず・・・GT-730F(L)で設定していた値をちょっとアレンジした
max T:3600,min T:1
max D:10000,min D:0
max V:10000,min V:0
に設定してみました。


ただ、しばらく新幹線に乗る機会がないので、確認不可です。


2013.09.27:cwk:修正削除
GPSロガー>GP-101>255km/h超、記録されていた
「新幹線で試してみた」のと同じログを、「Viewer」でD/L・解凍したデータで確認してみた。
その結果、255km/h超の記録もされていた。(graph参照)

 注)本graphは、トンネル等によるunfix状態の処理を行っていない。)

結論としては、ログ条件設定云々という話ではなく、どうも「PhotoTagger」がバグっている可能性が大。
PhotoTaggerの「速度/高度表示」でも255km/h超のグラフが切れている所からすると、
ロガーから読み込み時点で正しく処理されていないものと思われる。

今使用しているのは、GT-730F(L)購入時に添付されていた古いバージョン。
(Version 1.2.2,作成日:Jul 23 2008)

新しい版で試したいところだが、インストール時に必要なプロダクトキーが書かれたCD-ROMが自宅にあり、今手元になく、確認不可。

そういえば・・・新青森まで「はやて」で行った時のGT-730F(L)のログって、どうだっだっけ?

<'13年10月1日追加>
・graph追加
・「PhotoTagger」ですが、購入した「GP-101」の添付CDに入っていた。
 インストールして確認した結果、255km/h超のデータも正しくD/L出来ている模様。
 (Version 1.2.4,作成日:May 27 2012・・・Google Maps API key対応前の版)

 速度graph、別途修正版追加するかも?
<追加おわり>

2013.09.29:jr7cwk:修正削除
GPSロガー>GP-101>新幹線255km/h超
「GP-101」の添付CDに入っていた「PhotoTagger」によりD/Lしたデータでグラフ化してみました。
このように問題なく、255km/h超のデータも大丈夫でした。

が・・・Venus5のGT-730F(L)で起こっていた、時々0km/hが出力されるようなデータが見えてきました。
(上野〜大宮間と福島停車直前)

2013.10.01:cwk:修正削除
GPSロガー>GP-101>新幹線255km/h超その2
255km/h超 その2


2013.10.01:cwk:修正削除
GPSロガー>GP-101>トンネル通過後の再捕捉性
トンネル通過後の再捕捉性を確認してみた。
奥羽本線板谷峠の赤岩付近を走行中の列車のログで、TripMate850(MTK3229)との軌跡を比較したのがこの図。
両者1秒毎取得するログ条件で、1点の間隔が1秒。

このように数秒から10秒程度の遅れが見られる。
おまけに位置のズレが大きいケースも。

なおTripMate850は、手持ちのロガーでトンネル通過後の再捕捉が最も高速な機種であり、厳しいテストになっている。


2013.10.04:cwk:修正削除
GPSロガー>GP-101>高速更新
 GP-101に使用されている「Venus6」チップはupdate rate(更新周期)を20Hzまで対応可能なはず。
 更新間隔を短くする事で、LCD画面の値の更新間隔が短くなり、LOGも細かく取れる事が期待されます。


 変更方法は、「GPS Viewer」(SkyTraq)にて、「Binary」-「Configure Position Update Rate」のメニューを開き、「Update Rate」(更新周期)を選択(1,2,4,5,8,10,20から選択可)し「Accept」をクリック。(Attributesは「Update to SRAM」のまま)

 現在の設定状態は「Binary」-「Query Update Rate」で確認可。


 試しに5Hzに変更してみました。

結果
・「GPS Viewer」は、0.2秒毎データが出力されます。

・LCD表示の更新間隔も短くなっています。(速度更新の間隔が短くなり、加減速時の反応良くなるかも。ただし、ただでさえ大きい値のばらつきが、さらに大きくなるかも知れませんが。)

・メニュー操作(画面切替ボタン)の反応がニブくなってしまうようです。

・ログの更新間隔は短くなる訳ではなく、1秒毎です。
(チップのlog仕様上、時刻は秒単位でしか記録出来ないのはわかっていますが、同じ時刻が5回連続で記録されるのかと期待?してました。)

・電源スイッチでOFFし再度電源ONしても、変更した状態は保持されているようです。
(電池を外すと、おそらく設定が戻ると思います。(試してませんが))


2013.10.27:cwk:修正削除
GPSロガー>新製品GP-102+
GP-101ではなく、GP-102シリーズの話になりますが・・・
「GP-102+」がリリースされたようです。

久しぶりに秋月のサイトでGPS関連商品を見てみたら、記載があり、あれっ?と思い、Canmoreのサイトにも詳細が出てました。

GPSチップセットが、SiRF STAR-IVとの事ですが、同チップはまだ試した事がありませんので興味があります。

LCD付きで、速度表示もあるようですが、はたして3桁表示してくれるのか・・・マニュアルの説明では良くわかりません。

記録容量は300K Pointとの事で1秒毎の設定でも80時間は取れる計算。

GP-101よりも小型・安価のようです。

明日買いに行ってみるか・・・


<追加>
その「GP-102+」買ってきてしまいました。
詳細は下記アドレス
http://samidare.jp/jr7cwk/lavo.php?p=log&lid=339094
<追加終わり>


2013.11.23:cwk:修正削除
GPSロガー>GP-101>SiRF STAR-IVバージョン?
 「GP-101」をキーに検索していたら、あるネット通販サイトが引っかかりました。

 http://item.rakuten.co.jp/charaya/gp-101/

 「2014年版」だそうですが・・・

 画面イメージを見ると、「GP-102+」と同じみたいです。
「GP-102+」関連の記事は下記アドレス
http://samidare.jp/jr7cwk/lavo.php?p=log&lid=339094


 これって・・・ SiRF STAR-IV 版じゃないのか? (サイトには 「Venus 6」と記載されてあるけど。)
 ソフトも「CanWay」になっているし・・・
(もっとも「Venus 6」のGP-101も「CanWay」が使用可ですが。)

 現状CanMoreサイトに掲載されている「GP-101」は、Venus 6なので謎です。
(以前CanMoreサイトでアナウンスされていた「GP-101+」?)


今のところ、「秋月」も「ばおー」も「IDA」も扱っているのはVenus 6版みたいです。


2014.11.15:cwk:修正削除


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