kuma仙人

麦ちょこさま

空気が澄んで、月が小さく見えるね。<br />明るい月だ。<br /><br />けれど、おぼろという優しさは少ない。<br /><br />霜が降りる前の晩の予兆の様だ。<br /><br /><br />許すも許さずもない。<br /><br />僕らは許している。<br />せめて発言するだけで、だれも実効的な報復などしていない。<br /><br />日本と言う国の国民は、その面では素晴らしく崇高な国であろう。受難を、まるでキリストの如く受け入れ耐える国民だ。<br /><br />強かな強欲は、ただそれを食い物にし、命までも喰らい金銭に変えようとしているだけ。<br />身に付けた金銀財宝を、わずかでも失いたくないと言うだけの貧相な心である。<br /><br />空しい時もある。<br />意欲的な時もある。<br /><br />が、月は、今日も美しい。<br /><br />特殊相対性理論が堕ちた昨今に、宇宙と欲は広がり留まるところを知らぬかの様にある。<br />

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