日本舞踊家 乾参上

小曲の「祇園小唄」
長唄の地方さんに演奏していただきました。

親子競演に見えますか?
もう一世代離れてるんです。

本衣装をつけて舞台化粧すると
気持ちも尚一層高まりますね。
これが醍醐味でしょうか。

舞台上でおだんごを頬張る演出で
客席も盛り上がっておりました。

地方さんは長唄と清元だけをお呼びしたので
大和楽・常磐津はテープです。
テープではあるものの本舞台、
やはり本衣装にかつらやお化粧を施せば
立派なもんです。

大和楽はテンポがゆっくりで
姿形をじーっくり見せる振りが多いですね。
踊りの世界に身を置いてそれほど長くはないIさんですが
一生懸命にお稽古した成果がありましたね。



「源太」は踊り分けが非常に難しい演目。
長いし、難しいし、だいぶ心配しましたけど
無事、舞台を勤め上げてくれました。

しかし、これはほんとに難しい。。。
以前お稽古風景をアップした三つ面子守です。
滑稽な振りが多く、なかなかの難曲ですね。
ayumiちゃん、頑張りました。

何でもそうですけど
根性据わってないと踊りきれません。
踊りの会の、定番中の定番ですね。
亡くなった母の最後の舞台が「藤娘」でした。

確か73歳の時だったかな?

「お弟子さんに教えるのと自分で踊るのとでは大違い」

と言って、皆を笑わせてました。

今回は「乾ふじ会」の会計さんをお願いしているお名取さんです。
確か50代ではないはず。。。
娘盛りに踊る「藤娘」もいいですけど
妙齢になっての「藤娘」は味わい深い物がありますね。



さて、お待ちかねの大一番。
「鏡獅子」大曲です。
体力のみならずかなりの技量が必要です。
可愛らしい弥生になりましたね。

胡蝶も頑張りましたよ。



ARUちゃんと



AYAKAちゃん。

二人とも本当によく頑張りました。
泣きながらお稽古したこと忘れないで欲しいな。



はい、3人の集大成!



幕が下りる前から感極まってしまって
大泣きに泣いてしまいました。
この感動が堪らないいんですよね、舞台って。


久々のお知らせです。
11月20日(土)
大きい先生のリサイタルが国立劇場で開催されます。

その中の
荻江「松・竹・梅」の「梅」を乾が務めます。
実際には半素となりますが本質的には素踊りですので
派手な演出などはございませんが
舞踊の資質が丸分かりになることは必至。
緊張しますね。

そうでなくても弟子の一人として
師匠のリサイタルで舞台を務めさせていただくということは
とてもとても名誉なこと。

この夏の終わりに
霊峰月山へ登頂し参拝して身を清め
この大舞台に望んでおります。
月山へは毎年一人で参拝に登っており
特に大きい舞台を控えているときは
尚一層気持ちが引き締まります。

是非是非たくさんの方々にご覧いただければと思います。
チケットご希望の方はお問い合せ下さい。


先月20日、国立劇場で開催された
藤間章作「素踊りの会」。
無事、舞台を務めさせていただきました。

章作先生の定評ある素踊りをご覧になるべく
客席はたくさんの方々で満席でした。
きらびやかな舞台設営も衣装もない・・・
舞踊の神髄を見せようという意気込みが伝わります。



そんな中でも、ピンクの地に梅の模様がうっすら
乾の衣装は、これでも派手な方でした。

幕開きに「乾!」と大向こうがかかりましたが
こういう舞台の時はさすがに控えめな感じ。



今回も天童からお弟子さん達がたくさん来てくれて
楽屋のお手伝いもしてもらいました。
若い子達が揃いの紋付きで楽屋にいる風景って
いいですねえ。
今度からは楽屋の画像も撮りますね。