甲子(きのえね)の大黒さま
親戚の大工さんに、私の部屋を直してもらっています。写真は作りかけの壁です。実際に家がどのように造られていくのか、はじめて知りました。とても私には真似のできない仕事です。
一つの家を建てるのにも大工、電気屋、ガス屋、水道屋、建具屋、トタン屋さんなど、いろいろな人の仕事が合わさって造られていきます。同じように、私たちはそれぞれ仕事や家庭に役割があります。 私たちは自給自足などできませんから、多くの人に頼って生きています。また、人から頼られて生きていくのが私たちだと思うのです。 あなたがいなければ困るというような役割を、職場でも家庭でも持ちたいものです。誰かに必要とされるからこそ、私たちは頑張れるのですから。 今日の目標 自分の役割を頑張りましょう |
フキノトウは花が終わり、種を飛ばしています。春の訪れを告げ、早くも来年の準備のようです。どんなことでも、早くはじめた方が有利なのは植物も人間も同じなのかもしれません。
「二番煎じ」という言葉がありますが、最近はなんでも真似されてしまう世の中です。しかし、最初の人はいろいろな思いを込め新しいものに挑戦します。ですから、真似をしてもオリジナルには遠く及ばないのだと思っています。 私は誰かの後ではなく、自分だけの道を見つけられたらと願っています。この世に一人しかいない私なのですから、その私に合った生き方があるのだと思っています。 もちろん人と協調して生きていかなければならないのですが、その上で自分らしさを持ちたいと思います。「あなたはどんな人」と聞かれたときに、私はこういう人間ですと胸を張って答えられるように。 今日の目標 自分らしさを考えてみましょう |
写真は引かれたばかりの道路の白線です。道路を二分する大事な一線です。人は誰でも、自分なりの基準を持っているものです。たとえが悪いかもしれませんが。シートベルトはしないし、運転しながら携帯電話を使いますが、飲酒運転だけは絶対にしないという人がいます。この人にとっては飲酒運転が越えてはならない一線なのです。
ところが今日はお金を使い過ぎて運転代行を頼めないとか、代行が捕まらないといったときに、悪魔の誘惑がやってきます。人間は一度自分なりの一線を越えてしまいますと、二度目からは簡単に越えてしまいます。飲酒運転もそうですし、ドラックや万引きもそうです。 大切なことは最初の一歩を踏みとどまる勇気です。越えてしまえば自分ではどうすることもできなくなってしまうこともあるのです。自分への言い訳を作り出すことなく、誘惑に負けないことが生きていく強さの一つだと思うのです。 今日の目標 誘惑に負けない一日にしましょう |
小野川の朝の写真です。朝起きたときに、ふと昨日の自分と今日の自分でなにが違うのだろうかと考えました。たとえば三年前や十年前の自分と比べてみれば、肉体的にも精神的にも、ずいぶん変わったと実感できるのではないでしょうか。
しかし、三日前や一週間前の自分と比べても、なにが違うのだろうかと不思議に思ったのです。子供の頃なら三日間でも、違う自分になっているかもしれません。それだけ成長の速度が速いのです。 大人になっても仕事や人生に課題はたくさんあります。しかし、テストがあるわけでもなく、期日があるわけでもありません。なにもしなくても、それはそれでいいわけです。 でも、なにかに熱中することができれば、昨日とは違う新しい自分を感じることができるのかもしれません。なにも変わらない毎日よりも、つねに新鮮な気持ちで生活したいですよね。 今日の目標 新しい自分に出会いましょう |
小野川の朝の写真です。大事な仕事が入っていたり、緊張を強いられるであろう日は、朝起きますと体が重く感じます。まるで、体が起きることを拒否しているかのようです。
そんな日に「今日は大変だろう」とか「辛いだろう」と考えてしまいますと、自分に暗示をかけるようなものです。一日がはじまったばかりなのに、自分で一日を辛いものにしてしまいます。 今日という一日は、もう二度とありません。最初で最後の今日一日なのです。その大切な一日をどのように過ごすのか。「なにごともはじめが肝心」といいます。朝の時間を大切にしたいですね。ついでに、今日一日の計画もしっかり立てましょう。 今日の目標 朝を大切にしましょう |
朝の小野川の写真です。朝起きたときに、昨日の疲れが取れていないと感じるときがあります。そんな日はダラダラと一日が過ぎていってしまいます。
私は朝起きて「今日も頑張ろう」と思うためには二つの井戸が必要だと思うのです。一つは体力の井戸です。昨日一日で使った体力を食事と睡眠で回復させなければなりません。もう一つが気力の井戸です。うつ病がひどくなると起きることができないといいます。まさに、気力の井戸が涸れてしまった状態です。 気力の井戸の水位が高いと、それだけ気力を使うことができますから、いろいろなことに興味が持てますし、楽しみも見つけられます。ですから、毎日が充実してきますし、朝起きても気分がいいわけです。 気力の井戸はストレスがあると水位が下がります。うまく井戸の水位をコントロールできると、さわやかな朝を迎えることができるのかもしれませんね。 今日の目標 気力の井戸を意識して生活しましょう |
よく事件がありますと、ニュースで近所の人のコメントが流されます。多くの人が「ごく普通の人でした」と答えているようです。
では、普通の人とは、どんな人なのでしょうか。なにも印象に残らないから普通の人なのか、長所と欠点を差し引きすると０になるから普通なのでしょうか。一度、普通の人とお会いしてみたいものです。 写真は小町山のシャクナゲです。同じ花は一つとしてありません。世の中には一人として同じ人間はいないのですが、普通という言葉でひとくくりにしたいのが、私たちなのかもしれませんね。 小学校では個性を尊重しましょうと教えていますが、みんなと同じことができないと問題児となってしまいます。家庭でも普通であることを、子供に求めているのかもしれません。そして、社会では普通という連帯感に安住できるように、自分と同じものばかりを求めてしまうのかもしれません。相手の個性を受け入れられる人間になりたいものです。 今日の目標 相手の個性を尊重しましょう |
小野川の川も釣りが解禁になりました。写真は鬼面川なのですが、水の中にいる魚の動きを読むのは難しいものです。以前の投稿で、会話よりも身体的な表現のほうが多くのことを伝えていると書きました。
場の空気というものがあります。たとえば、みんなでお酒を飲んでいて、みんな言葉には出しませんがそろそろ終わりにしようという空気になります。そんな時にお代わりを頼んでしまう人がいます。 本人は気づいていませんが、まわりの人は沈黙したままいろいろな会話をしています。大人になりますと、なかなかストレートに口には出せないことが多くなるようです。ですから、場の空気が大切になってきます。ところが、自分の思いでいっぱいになっていますと、空気が読めなくなってしまいます。 私もたまに一人だけ浮いていると感じることがあります。そんな時は場の空気が読めていないときなのでしょう。人と付き合っていくのも難しいですよね。 今日の目標 場の空気に敏感になりましょう |
テレビを見ていると誰もが評論家になり解説者になっています。でも、日常の生活の中で評論家になるのは困りものです。時々、反省させられることの一つに、まわりの人への評価があります。良くも悪くも人に対して評論家になっいる時があるのです。
人間の弱さの一つなのでしょうが、評論家になってしまうと、どうしても相手の欠点ばかりが目につくようになってしまいます。相手の嫌なところばかりに気をとられると、余計に付き合うのが難しくなってしまいます。 古くからの親しい友人とは、なにも考えずにありのままで付き合うことができます。相手の一部分だけを切り取って付き合うことのないように、評価するのではなく、ありのままなにも考えないで付き合うのが一番楽なのかもしれませんね。写真は小町山の青葉です。きれいな自然を見て、頭の中を空っぽにしましょう。 今日の目標 いろいろなことを考えないで付き合いましょう |
私たち人間は希望と不安の混ざり合った心を持っています。そして、不安と希望のどちらが、より多く心を占めているかで幸・不幸へと分かれていきます。
目標があり、そのために実際に努力しており、たとえ今は未熟でも成長できるという自信を、苦労の中でつちかっている人は希望が心の大部分を占めています。反対に、何かしなければならないと分かっていても、具体的に動けない人はむなしく時間だけが過ぎていく中で、心の多くを不安に占領されてしまいます。 私もそうなのですが、多くの人は希望と不安が同居しています。ですから、心が揺れますし、いろいろな思いに囚われてしまいます。それでも、１０の希望は持てなくても７くらいの希望を持ち、３くらいの不安に負けないように、生きていけたらいいですよね。 今日の目標 不安に負けない希望を持ちましょう |
私の目標の一つに品のある人になりたいというのがあります。辞書で品位という言葉を調べてみますと、「人に自然と備っている、心の高さ」とあります。自然に備わるというのが、難しいところです。
礼儀作法が大切なのでしょうか。でも、作法だけではお堅い人間になってしまいます。一瞬で相手との距離を縮める親近感も大切なのでしょうか。でも、一歩間違えば図々しいだけになってしまいます。知性も大切なのでしょうか。でも、うんちくばかりでも困ります。 結局は心を磨かなければならないのでしょう。今日の写真は当山にある庭石です。悠久の時を風雪に磨かれ、なんとも言えない雰囲気があります。心がしっかりとしているからこそ、礼儀として、知性として、人間的な魅力として、自然と品格があらわれてくるのでしょう。そういう人になりたいものです。 今日の目標 品のある生活を心がけましょう |
冬の間、まだ小さな木々は雪によって、地面に押しつけられます。写真は沙羅の木なのですが、ほんの三週間前までは地面についていました。雪がなくなりますと少しずつ上がっていき、今では太陽にむかいまっすぐに伸びています。自然はなんと力強いのでしょうか。
本来、私たちも自然の一員なのですから、草木と同じように逆境に負けない強さがあるはずです。私は修行時代に大変な思いをしましたが、やればなんとかなるものです。 これから世の中は、ますます生きるのが大変になっていくかもしれません。そんな時に必要なのが、誰もが持っている生命の力強さだと思うのです。苦難に負けない人間の強さを信じ、自らの可能性を広げていきたいものです。 今日の質問 自分の可能性について考えてみましょう |
私たちは現実と未来を自由に変えていく力を持っています。しかし、どんなに頑張っても、自らの過去だけは変えることはできません。
私たちは日ごとに重くなっていく過去を抱え生きているわけです。大切なことは、どうしても変えることのできない過去を、どのように考えるかということではないでしょうか。 ことさら自分の苦労話を語ることなく、世の中や人を憎まず、いつも笑顔でお茶を飲んでいられる人は尊敬します。誰かにほめてもらわなくても、自分で自分を認め満足できる生き方をしてきたんだと思えるからです。 自分の過去を認めることができないと、今の自分を認めることもできないのではないでしょうか。自分の欠点も自分の一部であると認めなければならないように、自分の過去も自分の一部であると受け入れなければならないのかもしれませんね。そうしてはじめて、現実と未来を変えていく力を得ることができるのかもしれません。 今日の目標 自分の過去を振り返り、認めてあげましょう |
今の日本は心に余裕を持って生活するのが難しい社会です。「なんとかなるさ、明日は明日の風が吹く」などとは簡単に言えない時代です。写真は咲き始めた当山のシャクナゲの写真です。花を見て財布がふくらむかと、文句を言われてしまうかもしれません。
日本はなんとかなる社会から、なんとかしなければならない社会に変わってしまいました。教育費は高いし、家も建てなければならない、退職してからの二十年分の蓄えも必要です。消費税も上がるでしょうし、年金もどうなるか分かりません。 「どうすれば心に余裕を持てますか」という質問をされれば、多くの人が一生不自由しないお金があればと、答えるのかもしれません。それだけお金中心の社会になってしまったわけです。 それでも、いつも使っているお金に支配されることだけはないようにしたいと思います。お酒を飲んでも飲まれるな、お金を使っても使われるな、なんでも程々が大切ですね。お金に左右されない、生き方をしたいと思います。 今日の目標 お金に左右されないで生活しましょう |
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最近、思い切った大掃除をしました。そうしますと使っていない物や、いらなくなってしまった物が、たくさん出てきてしまいました。試供品や景品など無料だからと、必要のない物をもらってきたり、思い出だから記念だからと、つい買ってしまったりします。また、考えもしないで注文しては、ほこりをかぶっている物もあります。
私たちの生活には無駄なものが多いのかもしれません。ビジネスホテルに泊まりますと、本当に必要な物しかありません。京都の石庭を見学しますと、無駄なものが一切ありませんが、深い趣があり感動します。和の美とはシンプルさの追求なのではと思うほどです。
私たちの生活もシンプルだと、煩わされることが少なくなるかもしれません。物を抱え込むことが豊だとされる時代は終わりました。家の中はシンプルで、心が豊かであることが、これからのライフスタイルなのかもしれませんね。
今日の目標
シンプルな生活をしましょう