甲子(きのえね)の大黒さま
人間は考える生き物ですから、いろいろな情報をもとに予想したり類推したりすることができます。
しかし、あまり先走って考えてしまうと大変です。私たちは「もしかして」と不安や心配を作りだしてしまうことがあります。 いったん、疑いを持ったり信じられなくなってしまうと、現実からかけ離れた自分の世界に迷い込んでしまうことがあります。自分の中にある疑惑や不信が大きくなり、ありもしないストーリーや結末を作りだしてしまいます。 そんな時は現実の世界に戻り相手と話し合うことでしか、疑惑や不信を消すことができません。一人で考え込んでも解決することはできませんから、生身の相手と話し合い笑い話にしてしまいましょう。 今日の目標 先走った考えはやめましょう ...もっと詳しく |
一昨日、久しぶりの雨が降りました。まさに恵みの雨だったのではないでしょうか。
なかなか降らないからこそ、恵みの雨になります。めったにないからこそ、ありがたいのかもしれませんね。 今の日本は何でも簡単に手に入ってしまいます。我慢してやっと手に入れるからありがたいのですが、その我慢がありません。ですから、ありがたみが湧かないのかもしれませんね。 毎日、雨が降り続けば洪水を起こしてしまいます。今の日本は豊かさに溺れているのかもしれません。水抜きが必要なのかもしれません。豊かさから少し離れてみること、質素な生活も大切なのかもしれませんね。 今日の目標 質素な生活を心がけましょう |
シュウメイギクがもうじき咲きそうです。植物は動くことができません。とても不自由だと思うのですが、様々な知恵を持ちそれを補っています。
子供には「何不自由のない生活を」と思うのが親心なのかもしれません。しかし、私はある意味とても残酷なことだと思うのです。 どの家も農家だった昔は、間近で働く家族の姿を見ることができました。働く両親の後ろ姿から、働くことの大変さとそれに対する感謝の心が芽生えたことでしょう。 現代は働く後ろ姿を見せられない時代なのです。それでも子供は厳しい社会に巣立っていかなければなりません。働くことの大切さ厳しさを、どのように子供に伝えたらいいのでしょうか。 今日の目標 働くことの大切さを家族で話してみましょう |
野山に花が少なくなるこの時期にツユクサの花が目立っていました。
私たちは知らず知らず、いろいろな形の自己主張をしているものです。物にあたるのもそうですし、相手をイライラさせるのも、無気力なのも、自分の深いところにある気持ちを理解してもらいたいという願いが行動として現れているのかもしれませんね。 誰もが自分を認めてもらいたいという願望があります。人間は相手に認めてもらうことによって、自分を認めることができるのかもしれませんね。ところが、素直に認めたくないと思う、ゆがんだ自己主張もあります。 今の自分を一生懸命にアピールしても、それが受け入れられないことがたくさんあります。生きていく中で誰かに認めてもらわなければならないとしたら。相手の受け入れやすい、自己主張の形を考えなければなりませんよね。 今日の目標 自分の自己主張について考えてみましょう |
群れから離れ一匹でいるサルの写真です。ボス猿争いに負けてしまったのかもしれません。
以前、聞いた話しなのですが、今の学校では正月の書き初めがみんな平等ということで、落選をなくし賞もなくなったのだそうです。そうしますと、頑張ろうという気持ちがなくなり、いい作品が出なくなっているというのです。 私は平等な競争というものが必要だと思います。誰もが挑戦する機会を持てること、正当な評価が与えられることが大切だと思うのです。 切磋琢磨という言葉があります。競い合いの中で学ぶことはたくさんあると思うのです。大人の世界では冷酷なほど勝敗や評価がついてまわります。だからこそ、楽しく競い合うことを経験してもらいたいと思います。本当の平等とはなんでしょうか。 今日の目標 楽しく競い合いましょう ...もっと詳しく |
お盆を過ぎても暑い毎日が続いています。まだまだかき氷が恋しくなる、暑い時期が続きそうです。「暑くて暑くてもうダメだ」と思ってしまうと余計に暑くなってしまいます。
高校野球ではありませんが、私たちも毎日「もうダメだ、いやまだ頑張れる」とギリギリの攻防をしているのかもしれません。 自分自身の攻防はあきらめなければ負けることがありません。そういう意味では勝敗は自分で決めることができるのです。 人にはいくら負けても自分には負けたくないと思いながら、人に勝つことばかり考え自分に負けているのかもしれません。あきらめずに自分と向き合っていきたいものです。 今日の目標 自分に負けないようにしましょう |
「精進」という言葉は、もともとは仏教の正精進(しょうしょうじん)からきた言葉です。では、正しい精進とはなんでしょうか。
仏教では自分の欲のために頑張ることは正しい精進ではないと教えています。家族のため、地域のため、そして世の中のために見返りを求めることなく、頑張ることが正精進であるとされています。 普段の生活の中で、自分の行動の何割が人のためのものだろうかと、考えたことがありました。自分の生活のすべてを人のためにという訳にはいきません。 ですが、みんなで一つのことに熱中するのは楽しいものです。一生懸命に頑張っている自分、自分と同じことを頑張っている仲間、こういった時間と仲間を持つことによって、日々の生活が充実してくるのではないでしょうか。そして、その活動が社会に貢献できるものであれば、すばらしいですよね。 今日の目標 人のための行動を心がけましょう ...もっと詳しく |
一昨日のブログでは今のままでも充分幸せだと思うことが大切なのではないかと書かせてもらいました。昨日のブログでは自分なりの理想を持つことが大切だと書かせてもらいました。
満足することと理想を持つことは矛盾しているようですが、私はどちらも大切だと思うのです。 満足するということは自分の欲を抑えることです。仏教では欲には必ず苦しみが伴うと教えています。際限のない欲から離れた所に、心おだやかな満たされた生活があるとされています。 しかし、満足するだけではなく、充実した日々を送るために理想が必要なのだと思うのです。自分の欲のから離れたところで、一生懸命に頑張る何かが必要なのだと思うのです。現在の生活に満足し、そこから自分の成すべきことを見出していくことが大切なのではないでしょうか。 今日の目標 満足と理想の二つを心がけましょう |
シヤクナゲの花が終わり、草刈りに追われる小町山の写真です。小町山をシヤクナゲの花で一杯にしたいという理想と、暑い時期の草刈りという現実には大きなギャップがあるのかもしれません。
私のブログは「幸せな生活のために」という理想が中心です。しかし、現実は理想や夢がことごとくつぶされていくのかもしれません。 理想を持つからこそ、現実とのギャップに苦しむことになるのかもしれません。叶うことのない理想など捨ててしまい、現実に埋没した方が楽なのかもしれませんね。 しかし、毎日の生活という現実と向かうべき理想の二つがあってこそ、進むことができるのです。現実という蟻地獄から抜け出すために、自分なりの理想が必要なのではないかと思うのです。 今日の目標 自分なりの理想を持ちましょう ...もっと詳しく |
以前紹介したハギが花をつけました。当たり前のように生きている植物も気温や湿度など、いろいろな条件が揃わなければ生きてはいけません。
あなたにとっての幸せの条件とはなんでしょうか。たくさんのお金、素敵な伴侶、自由な時間など様々なのではないでしょうか。 ですが、これが揃わなければ幸せにはなれないと考えるならば、現在は幸せではないということになってしまいます。人は様々な願いを持って生きています。「もう少し」、「せめて」が口癖になっているのかもしれません。 特別なものなどいらない、今のままで充分幸せだと思えたら、どんなに幸せでしょうか。手に入らないものを望まなくても、満足できる私でありたいと思います。 今日の目標 望まなくても満足できる生活をしましょう |
この夜景の一つ一つの光の下に家族が暮らしています。私は人間の生活の基盤となるのは家族なのではないかと思います。そのため、いつも一緒にいなければなりません。
一緒にいる時間が長くなれば、いろいろなところが見えてくるものです。家族だからこそ気を使わずにいますから、嫌なところも目につきやすくなります。 家から外に出て趣味の友達、昔ながらの親友、近所のお仲間と過ごすのは楽しいものです。それは自由に好きな時に付き合うことができるからかもしれません。 しかし、家族の場合は役割や責任がありますし、嫌になったからと簡単に離れることもできません。取り替えがきかないわけですから、「こうなって欲しい」という思いが強くなるのかもしれません。だからこそ、認めることも認められることも難しいのかもしれませんね。 今日の目標 家族みんなで認め合いましょう ...もっと詳しく |
京都の嵐山にあった大きな木です。小さな虫や鳥などの生き物を守るかのように枝を広げています。
考えてみれば、一人で生きることのできない状態で生まれ、今日まで生きてきたわけです。一人で生きていると思っていても、多くの人に守られてきたからこそなのではないでしょうか。 生きていれば苦しいこと辛いことがたくさんあります。それらをすべて一人で抱え込むとしたら、とても耐えられないのではないかと思います。 誰かに八つ当たりをする、グチを聞いてもらう、一緒に泣いてもらうことによって、私たちの苦しみや辛さはずいぶん軽くなります。また、誰かのために一生懸命になれるのも、本当はその人に励まされているのかもしれません。たくさんの人に守られているからこそ、私たちは今日も生活できるのかもしれませんね。 今日の目標 まわりの人に感謝しましょう |
仏教に正念(しょうねん)という教えがあります。私たちの心はいろいろな感情が渦巻いています。怒り、嫉妬、不満などは醜い感情の代表です。
よくマンガで心の葛藤を天使と悪魔の会話で描いているものがあります。たとえば、町を歩いていて飲み終わったジュースの缶を捨てたいのにゴミ箱がないというとき、悪魔が誰も見ていないからその辺に捨ててしまえとそそのかします。そうしますと今度は天使か出てきて、誰も見ていなくてもちゃんとゴミ箱まで持っていきなさいと正します。 悪い考えも正しい考えも一人の人間の中に同居しているわけです。悪いことを考え実行してしまう人と思い留まる人では大きな違いがありますが、悪いことを考えてしまう人とそうでない人の違いも大きいわけです。そもそも悪いことを考えなければ、実行してしまうこともないわけです。 今日の写真は小野川スキー場の近くにできた清水です。私たちの心も清らかに保てたらいいですよね。 今日の写真 清らかな心で生活しましょう |
copyright/hs-1119
古来より人間は様々な方法で、自分の中にある満たされない部分を埋めようとしてきました。それが宗教や哲学であり、科学や娯楽だと思うのです。
しかし、何千年という時を経ても、相変わらず人間には満たされない部分があるのかもしれません。
人間の自分探しというか、失われた半身を求める旅は続いていきそうです。私たち人間は完全に満たされることはないのかもしれません。だからこそ、一日の中で満たされている時間を大切にしたいものですね。
今日の目標
満たされた時間を持ちましょう