甲子(きのえね)の大黒さま

　日々の生活の中で自分の価値感や世の中の常識という「あたりまえ」のことがたくさんあるかと思います。しかし、現代の恐ろしく早いサイクルの中では、自分の信じていたものがあっという間に崩れ去るということもあります。
　
　たとえば、一昔前なら年金制度が崩壊するとは誰も考えなかったでしょう。老後は年金があるから安心だと信じていたはずです。しかし、現状はどうでしょうか。
　
　「昔は」とか「今の世の中は」という場合、もしかしたら自分の信じていた価値感が通用しなくなったことに対する嘆きが含まれているのかもしれませんね。私たち人間は自分の価値感や相手、さらには世の中を信じられなれば安心して暮らすことなどできません。しかし、今の自分が信じているものが近い将来、まったく覆されてしまうとしたら、いったい何を信じて生きていけばいいのでしょうか。
　
　これからますます「信じることが怖い」と思う時代になるのかもしれません。私たちにできることは、今日を生きるために今日の自分を信じて、明日を生きるために明日の自分を信じる。過去の自分や相手ではなく、その日その日の自分自身や相手を信じて生きていくしかないのでしょうね。

今日の目標
　昨日の自分ではなく、今日生きている自分を信じましょう

今日の写真
　名前は知らないのですが、小さく可憐な花が鉢植えで咲いています。１２月の寒さを一瞬、忘れさせてくれた小さな花でした。

2006.12.23：hs-1119：[メモ/自分との対話]