甲子(きのえね)の大黒さま

　縁によって巡り会った人達といかに付き合っていくかが、人間の幸・不幸を決定する大きな要因になることでしょう。そして、相手の価値感をいかに受け入れていくかが人と付き合っていく時に大切になってきます。現代は非常に価値感が多様化しています。昔のようにあまり選択肢のない時代ならば、人と人との価値感に大きな違いはなかったのかもしれません。しかし、今は食事、服装、仕事、趣味、結婚観、人生観などの人間の表面的なものから内面的なものまで、人それぞれにまったく違う価値観を持って生きています。毎日、同じ屋根の下で寝起きし、同じ食事をとり、同じテレビを見ている家族でさえ、それぞれの価値感を持っている時代です。ですから、なるべく同じ価値観の人と付き合おうとするのですが、なかなかそういう人は少ないものです。

　世の中には自分と同じ人間などいないことは誰でも知っています。しかし、分かっていても自分と同じ人間を求めてしまうのかもしれませんね。

　「あなたも、そう思うでしょう」、「どうして、そんな考え方をするの」、「なんで、分かってくれないの」と言う場合、もしかしたらいるはずのないもう一人の自分を求めているのかもしれませんね。私たち人間は自分の価値感を押し通そうとして、相手の価値感を受け入れられずに苦しむことがたくさんあります。

　自分の存在を認めて欲しいと願いながら、相手の存在をなかなか認められないのが人間なのかもしれませんね。
私たち人間の価値感は・・・続きは明日掲載します
　

今日の写真　
　今日の写真は小野川温泉の月山の朝焼けです。空が焼けているかのような赤さですよね。同じ時間の同じ空でも、毎日違った表情を見せてくれるから、新しい感動があるから、空が好きなんです。
　

2006.12.16：hs-1119：[メモ/上手な付き合い方（連載⑥）]