甲子(きのえね)の大黒さま
自分との対話
今年は雪でとても苦労しています。これは、なかなか下ろせなかった本堂の裏側の写真です。この大雪に負けずに頑張って、支えてくれていた柱に感謝です。
「疾風知輕草」という言葉があります。風の弱いときは、どんな草でも立っています。しかし、強い風が吹いてくると弱い草は倒され、強い草だけが残ります。困難に立ち向かうときにこそ、その人の真価が問われるのかもしれませんね。 日本に吹く風はだんだんと強くなってきています。時代に流されない、人に流されない、しっかりとした自分を持ちたいですね。 今日の質問 あなたが自信を持っているものはなんですか? |
寒い日が続いていますね。冬の時期になると、よく雪の降らない暖かいところに行きたいと話します。でも、よく考えたら暖かいところに旅行して帰ってきたら、余計に寒く感じることでしょう。反対に北極に行ってペンギン(写真は池袋の水族館のペンギンです)と遊んでくれば、帰ってきたときにとても暖かく感じるのではないでしょうか。
私も修行時代はとても大変でした。でも、「あの時の生活とくらべれば」となんでも耐えられるような気がします。もし、今の生活に不満があれば楽な生活にあこがれるのではなく、もっと辛い生活をしてみるといいかもしれませんね。きっと価値観が変わりますから。 今日の目標 今日はたくさん苦労しましょう。そのぶん明日は楽になりますよ。 |
甲子の大黒さまの入口の写真です。この扉がよく滑るため、なかなかのくせ者なのです。両手で両方の扉に手をかけて閉めないと、うまく閉まりません。片手で閉めようとすると何度もやり直さなくてはならなくなります。
お茶会に行きますと茶道具は、すべて両手で扱います。道具を大切にしようとすれば、両手で扱うのが当然なのかもしれません。私も気をつけているのですが、両手がふさがっていると足で扉を開けようとしたり、ゴミ箱まで行かずにゴミを投げてしまうことがあります。 前に読んだ本に「雑用という仕事はない。人が雑に仕事をするから雑用となるのだ」とありました。私たちは知らず知らず雑な人間になっているのかもしれませんね。日常の些細なことほど気をつけなければなりませんね。 今日の目標 今日はすべてのことに気配りをしましょう。 |
当山から撮った小野川の雪景色です。寒さも一瞬、忘れてしまうほどきれいですね。目に見える景色すべて、木も川も大地も平等に雪を受け入れています。だから、きれいなのかもしれません。
私たち人間はどんなことでも、平等に受け入れることができません。自分にとって、得することなら多く欲しいし、苦労することなら少なくていいと思ってしまいます。 必ず、得をする人間と損をする人間、楽をする人間と苦労する人間にわかれるものです。人間の欲が交差し正直者が損をする、時代になっているのかもしれません。だから、人はすべてを平等に受け入れる、自然の世界に癒されるのかもしれません。遠い昔、人間が自然の中で生きていた頃の記憶をたどって。 今日の目標 今日はみんなで、どんなことでも分かち合いましょう。 |
昨年からの大雪で、雪下ろしの日々が続いています。雪下ろしをしていてると
「あそこまでしよう、せっかくだからもう少し」と、つい欲を出して頑張ってしまいます。そのため、腰が痛くなったり、家族を待たせて食事が遅くなったりしてしまいます。 欲を出して熱中してしまうと、なにも見えなくなってしまいます。「せっかくだから、ここまできたんだから、あと少しだけ」という言葉のあとに待っているのは、たいがい後悔だけです。 消費者金融のコマーシャルではありませんが、計画性が大事ですね。どんなに熱中していても、冷静な自分をどこかに残しておきたいですね。 今日の目標 欲に翻弄されることなく、冷静な自分をもって生活しましょう。 |
「一生幸福」という名前のお酒です。このネーミングは素晴らしいと思いませんか。私たちの一番の願いは「幸せになりたい」ということだと思うからです。
私たちには日々尽きぬ欲しい物があります。しかし、欲しい物はあくまでも手段であり、最終的な目的は幸せになることだと思うのです。新しい家を建てても、その家の中で家族が幸せに暮らせないのであれば、なんの意味もありません。私たち人間は幸せになるために生きているのですから。 「自分にとっての本当の幸せとはなにか」を考えながら生活したいですね。欲しい物があって一生懸命になっても、それが自分の幸せと結びつかなければ、なんの意味もないのですから。 今日の質問 あなたが今一番欲しいものは、あなたを幸せにしてくれると思いますか。 |
新年、明けましておめでとうございます。
昨年の夏より始まった、私のブログも新しい年を迎えることができました。どんなことでも一人で長く続けることはできません。私のブログも読者のみなさんがいてくださるからこそ、続いてきたんだと感謝いたします。 写真は私の書き初めです。今年一年の目標として「誰に負けてもかまわないから、自分にだけは負けたくない」という願いを込めて書いてみました。もちろん、自分に打ち勝つことが一番難しいのですが。だからこその願いです。 私は「夢はかならず叶う」と信じています。ただ、そのためには運や才能よりも、まず自分に打ち勝つことが大切だと思うのです。あっという間に過ぎてしまう一年の中に「自分自身に誇れるなにか」を残したいと思います。みなさんも今年一年、頑張りましょうね。 今日の質問 みなさんの今年の目標はなんですか。 |
「ドングリ共和国」で買ってきたコダマの置物です。映画「もののけ姫」を見たことのある人は、思い出したのではないでしょうか。
見た瞬間、気に入ってしまいました。でも、「どのように気に入ったのか?」説明してくださいと言われても困ってしまいます。「なんとなく」としか言えないからです。 人間の感情は理屈ではないのです。なんとなくあの人は嫌い、なんとなくつまらない、「なんとなく」が生活の中に溢れているのかもしれませんね。 もちろん、人生すべて「なんとなく」では困ります。「なんとなく」の感情が半分と「どのように」の理性が半分でバランスのとれた人間なのかもしれませんね。 今日の質問 あなたは理性と感情のバランスがとれていますか。 |
高度経済成長からバブル期までは、馬の前にニンジンをつるすように、豊になるという目標を掲げられていました。また、やればやっただけの成果を得ることができたのです。
しかし、現在は目の前のニンジンがなくなってしまったのです。みんなバラバラに勝手な方向を向いてしまっているのは、あたりまえなのかもしれませんね。 導いてくれるニンジンがなくなったのですから、自分で生きる目標を見つけなくてはなりません。「自分はなんのために生きるのか」を一人一人が考えなくてはならない時代なのかもしれません。 餌を見つけられない馬は死んでしまいます。生きる目標を見つけられない人間はどうなってしまうのでしょうか。 今日の質問 あなたは「なんのために」「誰のために」生きていますか? |
寿宝園さんの露天風呂と大浴場です。あなたなら露天風呂で自然の息吹を感じ癒されるのと、大浴場の広い湯船で身体をのばし日頃の疲れを落とすのと、どちらを選びますか。
私たちは毎日たくさんの選択肢を選んで生活しています。朝食に何を食べるか、今日はどんな服を着ていくか、こういった選択は日常の些細なことです。しかし、仕事とどのように向き合っていくか、お金や時間をどのように使うか、人とどのように付き合っていくかは、とても大切な選択肢なのです。 間違いなく今のあなたは自分自身で選んで作ってきた自分なのです。世の中には選べないこともたくさんあります。しかし、それ以上に自分で選べることがたくさんあるのです。これからあなたは何を選んで、どのような人になっていきたいと思いますか。 今日の目標 今日は意識して自分の行動を選びましょう。 |
昔、父が東京に行くたびにお土産に知恵の輪を買ってきてくれました。次に東京に行くまでに解こうと必死になったものです。写真はその懐かしい知恵の輪です。
私たちの心も知恵の輪のように複雑です。今の自分に不満を持っていない人はいないと思います。でも、相変わらずの自分で年を重ねているのではないでしょうか。しかし、それはたとえ自分で気づいていなくとも、今の自分から変わりたくない理由があるからなのです。 不満はあれど、コンプレックスがあれど、今の自分のままでいたい理由があるのです。ただ、変化を求めない理由が知恵の輪のように複雑で自分では分かっていないだけなのです。 たとえ自己嫌悪に沈み込みながらでも、今の自分にしがみつくだけの「なにか」があるのです。あなたも自分の心の知恵の輪に挑戦してみませんか。 今日の目標 もし、変化を望むなら、複雑怪奇な自分の心を見つめてみましょう。 |
いただいた菊の花の写真です。綺麗ですね。すべての花弁が中心を向き統一性があるからこそ美しいのでしょう。
私たちは自分のことは自分が一番分かっていると信じながらも、実はまったく分かっていないのかもしれないと不安になることがあります。私たちの心には交差するいろいろな思いがあるからです。一人の人間なのにいろいろな立場や利害があり、動けなくなってしまうこともあります。 それでも、自分の心の中だけは統一しておきたいですね。「自分はどうしたいのか、どう考えるのか」そうすれば、菊の花のようにどんなことでも一つの方向を向いて進んでいけるのかもしれませんね。 今日の目標 心の掃除をしましょう。必要な思いを残し、不要な重荷を捨ててしまいましょう。 |
崖の下を撮ってみました。落ちたら間違いなく死んでしまうでしょうね。「死に至る病」という本があります。本の中で死に至る病とは絶望であると書かれています。
自分の中にある小さな思いを無視して、まわりの期待に応えようとすると、いつしか絶望という落とし穴にはまってしまうのかもしれませんね。 「まだまだ若い、これからだ」と思っていたのに、突然「こんなはずではなかったのに」という迷いにおそわれることがあります。自分の中にある小さな思いにつまずいてしまうのかもしれません。どんな形であれ自分の思いを行動にしなければならないのかもしれませんね。 自分の思いとまわりの期待を両立するのは難しいことです。でも、そうやって生きていくしかないんですよね。 今日の目標 あなたの中に隠された思いがないか、考えてみましょう。 |
石の上に三年は座れませんが、たまには石の上で自分と対話するのもいいかもしれませんね。この前、「あなたは口だけですよ、実際には何もしていないでしょう」と言われたことがありました。
第三者の冷静な意見は残酷です。でも、その後に自分なりに考えてみると、自分の思いに囚われ、現実を見ていなかったのかもしれません。実際に成果を出せないので、自分の思いに逃避していたのかもしれません。まわりの人に対して、ただの評論家になっていたのかもしれません。 分かっているようで分からないのが自分なのかもしれませんね。もし、誰かの言葉に傷ついたり、ショックを受けたりすることがあったら、冷静に自分と対話してみましょう。自分発見の鍵が見つかるかもしれませんよ。 今日の目標 人の意見を大切にしましょう。その意見を自分の中で生かしましょう。 |
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「継続は力なり」といいます。昔からの格言や名言は、誰にでも理解できる簡単なことばかりです。しかし、いざ実行するかと思うとなかなかできないものです。簡単にできないからこその格言や名言なのでしょう。
でも、格言を知っているだけの人と、その格言を実行しようとする人では、ずいぶんと違ってくると思うのです。私は自己嫌悪に苦しみながらも、あきらめずに格言に挑戦したいと思います。
今日に質問
あなたの座右の銘はなんですか。