「奥の細道」旅中の松尾芭蕉は、元禄２年（1689）に酒田を訪れています。 これを記念して、現在本館で開催中の「俳諧資料と江戸の絵画」では、芭蕉来遊期間にあたる７月２９日～８月９日（旧暦６月１３日～２５日）に合わせて、当館所蔵「玉志亭唱和懐紙」を展示いたします。 「玉志亭唱和懐紙」とは、三山巡礼や象潟への行脚も済んだ芭蕉らが、近江屋三郎兵衛（俳号・玉志）宅に招かれ、その折に芭蕉と曾良、町医者・伊東不玉と亭主・玉志の四人で、瓜のもてなしの遊びに興じた即興の発句を残したものです。 お客様からの問い合わせの多い作品ですが、作品保護のため、当館ではこの期間のみの出品となります。ぜひお見逃しなく！

今年もこの季節がやってきました！「夏休み こどもミュージアムめぐり」（7月23日～8月31日）です。 当館では、本館一階に「キッズコーナー」を開設しています。絵本や児童書が自由に読める他、パズルゲームなどで遊べます。 普段は学校や塾、スポーツに忙しくなかなか美術館へ来ることのできない子どもたちに、夏休みを利用して美術館でゆっくり読書や美術鑑賞、庭園の散策をしてもらいたいです。 キッズコーナーの他にも「美術館で絵を描こう！」では、本館や庭園などでいろんなもの、風景をスケッチして楽しめます。道具はすべて館で用意しますので、手ぶらでＯＫ！参加者にはプレゼントもあるよ～ 小中学生は入館料無料！ さあ、夏休みは友達をさそって本間美術館へ！！

本日７月２日、午後２時から新館にてギャラリートークを行います。 現在開催中の展覧会「山形の風景・光の記憶　－真下慶治・石井弥一郎を中心に－」を学芸員がわかりやすく解説します。 鮮やかな色彩、眩い光、静謐な雪景色…郷土の作家たちが遺した山形の風景・光の記憶を一緒にひも解いてみましょう。

本日6月19日、本館「清遠閣」にて遠州流によるお茶会がございます。（写真は2008年の時の様子です） 予約不要、どなたでもご参加いただけます！二時半まで随時受けつけております。 高速無料化実験も本日で最終日となりますので、お出かけの際はぜひお立ち寄り下さい。今日の酒田は雲ひとつない快晴、風も気持ちいいですよ～

庭園「鶴舞園」に咲く植物をご紹介します。 ５月の末までは白ツツジが満開でしたが、現在は杜若をご覧いただくことができます。池の数か所に群生しており、春から夏の今の時期と秋から冬にかけてと、二度開花し、私たちの目を楽しませてくれます。 今月末頃までは杜若の庭園をご覧いただけると思いますので、梅雨の晴れ間をみてぜひお越しください。 杜若の次には、蓮の花が今や遅しと出番をまっていますよ。

今日ご紹介するのは、本館「清遠閣」の梅の欄間です。 これは二階へ上がる階段前にあり、欅の一枚板から掘り出され梅の造形が見事です。 ここからが豆知識！壁に映った影をよーくご覧ください。 枝にとまった小鳥の姿が見えてきませんか？ ウグイスでしょうかね～風流ですね。 欄間に鳥は彫られていないんですよ！複雑な枝と花の造形が生み出した影絵なんです。なんとも粋で遊び心のある演出ですね。 晴れた日はハッキリと見ることができますので、ご来館の際は探してみて下さい。

５月２９日、本館・清遠閣にてお茶会が開かれました。 大日本茶道学会の先生方がお茶を点てて下さり、酒田の各流派の方たちと一般のお客様が一緒になって和やかなひと時を楽しんでいかれました。 雨上がりのしっとりとした庭園は静まりかえり、純白のツツジは満開…まさに日常の慌ただしさを忘れさせてくれる「市中山居」と言えるお茶会だったと思います。 ６月１９日（日）には遠州流の先生方によるお茶会がございます。次回もお楽しみに！

明日、29日に本館「清遠閣」にてお茶会を開催します。 大日本茶道学会の皆様にご協力いただき、9時半から14時半までお茶をお出ししております。 お茶の文化に親しんでいただくイベントですので、作法がわからない方でも気軽に参加できるようになっております。また、椅子席もございますので正座が苦手な方でも大丈夫！料金も入館料＋茶席券で1000円と大変お得となっております。 写真は2008年に同じように大日本茶道学会様にご協力いただいた時の様子です。 お茶をいただくお部屋は、庄内藩主酒井家がお休み処として使用した上座敷になります。純白のツツジと新緑の庭園を眺めながら「市中山居の茶」をお楽しみ下さい。 明日、多くの皆様のお越しをお待ちしております！！

今日は、円山応挙の鼬図（いたちず）をご紹介します。 昔から本間美術館を代表する作品として知られており、現在も「いつ行けば見られるの？」「イタチを見に来たんだけど…」という問い合わせが多いです。 そんな鼬図は今！今見ることができますよ！！ 画面いっぱいにほぼ等身大の鼬と、余白に様々な角度から写した鼬の表情が五図描かれています。輪郭線を用いず、細かい筆による毛並だけで表現された鼬からは、応挙の卓越した描写力が伝わります。 現在開催中の「市中山居の茶－わび・さびの世界－」では、この他にも千利休の「消息　古田織部宛」（手紙）や、長次郎の「黒楽茶碗」、小堀遠州の「消息　石主宛」など、侘び茶を語る上で欠かせない作品や人物をたくさん紹介しております。 茶道って、もてなしの中で普遍的な日本の美を追求していると思うんです。 それは作法に限らず道具もそう。作法なんて知らなくても道具一つひとつに、何か当時の美意識と共感できるところがあるんじゃないかな。それを見つけた時が鑑賞していて最高におもしろい瞬間だと思う。

最新のツツジ情報をお知らせします。 ようやく当館の庭園「鶴舞園」内のツツジが開花しました。 真っ白なツツジで染まる庭園は、まさに見応え十分です。 今月末頃には、満開となることでしょう♪ また、29日には本館「清遠閣」で大日本茶道学会によるお茶会を行います。 庭園のツツジを愛でながら、一服のお茶を堪能してみてはいかがでしょうか。 皆様のお越しをお待ちしております。