12月に入り冬の寒さも厳しさを増す今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。 家にこもりがちになってしまいますが、冬の美術館こそ、静かにゆったりと鑑賞ができるいい時期なんですよ。 さて、当館では寒さに負けずワークショップ「本間焼　絵付け体験」を12月11日（日）に開催いたします。 この企画は10月にも行いましたが、「もっとやってほしい」というお客様の声から今年中にもう一度！ということになりました。 今年最後のワークショップとなりますので、ぜひご参加下さい。 【日　時】12月11日（日） 　　　　　①10:00～11:30（定員16名） 　　　　　②14:00～15:30（定員16名） 【会　場】本間美術館　池之端休憩室 【体験料】500円 【申込み】0234-24-4311（事務局）

11月18日に文化審議会が行われ、当館の庭園「鶴舞園」を国の名勝に指定するよう文部科学省に答申されました。近く答申通り告示され、国指定名勝「本間氏別邸庭園」（鶴舞園）となります。 鶴舞園は、佐渡の赤玉石や伊予の青石など色彩豊かな庭石を随所に用いているほか、庭園に建つ別邸主屋「清遠閣」の二階からは鳥海山を借景とした庭園を俯瞰できるなど、意匠・構成が優れていることが評価されました。 その歴史は、文化10年（1813）に本間家四代・光道が、冬場に仕事が少なくなる酒田港の労働者の失業対策事業として造営したことに始まります。完成した庭園は、当時の庄内藩主・酒井忠器公が領内巡検の際の休憩所として使われました。「鶴舞園」という名も忠器公がつけたと言われています。 その後も、酒田の迎賓館として多くの貴賓・名士をお迎えしてきました。 春は白ツツジ、秋は紅葉と四季折々の風情が鳥海山を借景に楽しめる庭園に、ぜひお越しください。

昨日、姉妹館である致道博物館との交流会が行われました。 交流会は毎年行われ、今年は鶴岡の致道博物館内で行い、お互いの概況や今後の予定などについて話し合い、楽しい時間は過ごすことができました。 これからも致道博物館と交流を深め、お互いに協力し、地域文化の発展に努めていけたらと思います。

昨日午後２時より、学芸員によるギャラリートークを行いました。 今回は約２０名の方にご参加していただき、太田義一の経歴や人物像、どのような画風で作品を描いていたのかをご説明させていただきました。 地元の方の参加が多く、太田義一に対する興味や関心を高める良いきっかけになったのではないかと思います。 地元の作家をご紹介するのも美術館活動の一環であり、今後も地元の作家をご紹介していきたいです！

11月３日に開催されました文化講演会「仏像の解躰修理と古典技法」は、約110名の方にご参加いただき、仏像の形態の歴史的な変遷や修復の方法などを学びました。 実際に修復に携わっておられる本間先生のお話は、専門的で普段聞きなれない言葉も多くありましたが、映像と資料が充実しており内容の濃い話を興味深く、面白く聞くことができたと思います。 講演後の質問の時間には、お寺関係の方から保存について実践的な質問や、仏像の着衣についての素朴な疑問などが出され、先生が一つひとつに丁寧に答えていました。 今まで知らなかった世界、文化を覗いてみる。文化の日ならではの有意義な時間をお過ごしいただけたのではないでしょうか。 次回の講演会・イベントもご期待下さい。

明日、11月３日は文化の日です。当館では「仏像の解躰修理と古典技法」と題し、文化講演会を開催いたします。 当講演は、仏教造形研究所所長の本間紀男氏を講師にお迎えし、長年専門とした技術者・研究者としての立場から、仏像の成り立ちの基本である技術・材質・構造といった実体について明らかにしていただきます。 通常見ることのできない仏像の解躰修理を実際の映像で紹介すると共に、仏像がどのように造られているのか、また歴史的にどのように誕生し変化してきたのかなどを解説していただきます。 ■演目：Ⅰ．仏像の解躰修理の実際 　　　　　Ⅱ．仏像の構造・技法・用材とその変化 　　　　　Ⅲ．仏像の時代判別について ■日時：平成23年11月３日（木・祝日） 　　　　　13:30～15:30 ■場所：酒田市総合文化センター４階　410・411号会議室 ※聴講は無料。当日会場へお集まり下さい。

本日29日から11月27日までの約一ヶ月間、本館「清遠閣」１階にて、阿部辰修 写真展「本間美術館の四季彩」を開催しております。 長年、当館の庭園「鶴舞園」を撮影してきた写真家・阿部氏（酒田市在住）の作品を、春・夏・秋・冬の四部構成でご紹介します。作品からは鶴舞園・清遠閣を愛している阿部氏の想いが伝わってくるようで、私たちも「この展覧会をやってよかったなぁ」と思っております。 春・夏の風景 冬の風景 阿部氏の写真と清遠閣の建築、秋晴れの庭園が見事に調和し、心穏やかになる素敵な空間が生まれました。 一年を通した庭園の姿を一度に見ることができる機会でもありますので、ぜひ足をお運び下さい。

現在、「阿部辰修 写真展」の準備を行っております。 本展は、酒田市在住の写真家・阿部辰修氏が、長年にわたり本間美術館の庭園を撮影した作品18点をを紹介するものです。 テーマは『本間美術館の四季彩』。一年を通じて様々な表情をみせる庭園の美しさをご堪能下さい。 展覧会名：阿部辰修 写真展「本間美術館の四季彩」 期　　間：10月29日（土）～11月27日（日） 会　　場：本間美術館 本館「清遠閣」一階 時　　間：9:00～16:30（入館は16:00まで） ※入館券が必要です。新館受付にてご購入下さい。

10月30（日）、ワークショップ「本間焼　絵付け体験」を行います。 本間美術館の御庭焼として広く知られている『本間焼』。この角皿に絵を描いて、オリジナルの絵皿をつくってみませんか？ 午前10:00～の部と、午後14:00～の部の二回行います。 現在、午後の部が10名ほど空きがございますので、ぜひご予約下さい。 お問い合わせは、当館事務局 0234-24-4311 までご連絡下さい。 作品は当日お渡しできますので、お気軽にご参加下さいませ。

皆さま、「鳥海薊（ちょうかいあざみ）」という高山植物をご存じでしょうか。 鳥海薊は、鳥海山のみに分布する固有種です。高山帯の開けた草地に生え、高さは50～150センチになります。八月ごろ花を咲かせるのですが、紅紫色の花を下向きに咲かせるのが特徴です。 今時期の鳥海山は紅葉のシーズンですが、来年の晩夏には鳥海薊を探しに登山もよいですよ。 写真は、酒田生まれの日本画家・佐藤公封（1902～1984）が描いた「鳥海薊」です。開催中の展覧会「雪・月・花の美」にてご覧いただけます。 本展も開催期間が残りわずかとなりました。（25日まです！） 蹄斎北馬「雪達磨」や狩野栄信「月下擣衣図」、鶴ヶ岡城襖絵に岡本秋暉「四季花鳥図」など見応えのある作品を展示していますので、ぜひお越しください。