昨日、今日と暖かな春の陽射しがさしており、美術館の桜もようやく開花しました。花が開いたのは数えるほどですが、これから競いあうように咲き誇ることでしょう！楽しみです。 梅はもう八分咲きといったところ。 真っ青な空に鮮やかなピンクが映えます。 下池ではカメが春を満喫している様でした。 皆さまもカメラ片手に美術館へお越し下さい。

昨日、4月13日（土）のギャラリートーク「江戸時代の絵画」に お越しいただいたお客様、美術館の会員様、本当にありがとう ございました。 江戸時代の絵画の歴史をはじめ、流派や展示している作品の解説、 画家たちに関する逸話などを盛り込み、いつもより時間をかけて お話させていただきました。 一時間以上お話させていただきましたが、近年の伊藤若冲ブーム などもあり、江戸時代の絵画に興味・関心のある方が多く、最後 までお付き合いしていただきました。 ギャラリートークは終了させていただきましたが、本展覧会の関 連企画として4月27日（土）14：00より《館長講座》を行います。 学芸員によるギャラリートークとはまた違った、館長ならではの 話を聞くことができるかと思います。ぜひお越しください。

明日、４月１３日（土）に企画展「江戸時代の絵画」のギャラリートークをおこないます。 本展は、狩野派・土佐派・円山四条派・森派・奇想の画家・文人画（南画）・洋風画で構成され、狩野探幽・円山応挙・森狙仙・伊藤若冲・曾我蕭白・池大雅・司馬江漢など３０作品をご紹介しています。 ギャラリートークでは、江戸時代の絵画様式の流れや、それぞれの画家のもつ個性と魅力を分かりやすく解説します。 当日、入館券をご購入いただき、１４時に美術展覧会場１階にお集まり下さい。 お待ちしております。

先日、館蔵の文久二年、三年の魚拓についてお問い合わせいただきましたので、画像と共にご紹介させていただきます。 こちらは、氏家直綱拓≪文久二年 紅鯛≫。 長さ15メートルになる≪鯛鱸摺形巻≫の一図で、庄内藩士・氏家直綱が、文久二年（1862）八月に下磯の金沢部落の前の大中島で釣った紅鯛（真鯛）です。 本図は日本最古の間接法による魚拓になります。「間接法」は、魚に布や紙をのせて、その上から墨などで色をつける技法です。この時代は魚に直接墨を塗る「直接法」が主流だったことから、資料的にも貴重な図といえます。 同じく鯛鱸摺形巻から、氏家直綱拓≪文久三年 剛鯛≫。 剛鯛とは、黒鯛に達しない黄鯛のこと。本図は、文久三年七月十五日午後二時ころ、当時18歳の直綱が江戸の仙台侯藩邸のある河岸で釣り上げた剛鯛です。 魚拓をとった直綱は、「江戸でも国元と同じ鯛が釣れると知って、これからはお勤めにも精が出る」と手紙を添えて国元に送っています。 現在、清遠閣を会場とする「鶴舞園・清遠閣200年記念　伝来の美術と歴史物語」にて展示中です。 昭和名工・山内善作の庄内竿とカラー魚拓の第一人者・清水游谷の魚拓とともにお楽しみ下さい。

まさに三寒四温といった気候ですね。梅も桜もいつ咲くのだろうと気にして見ていたのですが、ついに梅が開花です。 ロータリーの紅梅は鮮やかなピンク色で枝ぶりも見事。カメラマンに人気の一本です。 庭園内の白梅は開花したばかり。清楚でかわいらしい花を咲かせます。 桜は… まだ蕾ですね。でも色づきからしてそろそろといった感じ。 春はゆっくり訪れて、足早に過ぎ去っていきます。 花や風、空といった自然の変化に少しだけ敏感になって、五感で春を満喫してみてはいかがでしょうか。

本日４月７日より企画展「江戸時代の絵画」、常設展「鶴舞園・清遠閣200年記念 伝来の美術と歴史物語」が始まり、本間美術館の平成25年度がスタートしました。 館の正式名称も『公益財団法人 本間美術館』となり、これまでの『本館』が『清遠閣』に、『新館』が『美術展覧会場』に呼び方を変えております。 公益財団法人本間美術館は、鶴舞園・清遠閣・美術展覧会場の三つからなる芸術・歴史・自然の融合する美術館として、貴重な文化財を守りながら地域文化の向上に努めてまいります。 「江戸時代の絵画」ではギャラリートーク・館長講座を、「鶴舞園・清遠閣200年記念 伝来の美術と歴史物語」では記念イベントを企画しております。詳しくはホームページをチェックして下さい！ これから待ちに待った行楽シーズンです。皆さまのご来館をスタッフ一同お待ちしております。

庭園の雪も融け、日中は春の陽射しが射すようになりました。春霞でカメラには写りづらいのですが、借景の鳥海山も真っ白な姿を見せています。 開催中の展覧会「雛祭古典人形展」も会期が残りわずかとなり、明日明後日が最後の土日となりました。まだご覧いただけていない方へ、ぜひお越しいただきたく会場の様子をご紹介します。 展覧会場一階では、寛永から古今までの内裏雛を中心に、御所人形、衣装人形を展示。 二階では趣向人形や芥子人形を展示。 清遠閣では、実際に観音堂へ奉納された傘福を紹介。 押絵の人形や大事に遊ばれた小さな人形や玩具。 酒田三十六人衆に名を連ねた白崎家の段飾り。 華やかな雛人形と雛道具。 人形の質、量ともに見応え充分です！いつもより少し時間を多めにとって、雛祭と早春の庭園をゆっくり満喫して下さい。

４月１日より本間美術館は「公益財団法人」となります。 これに伴い、パンフレットを一新します。新しいパンフレットでは、国指定名勝となった庭園「鶴舞園」と「清遠閣」を大きく紹介し、県内外の皆さまにその魅力を知っていただこうという内容になっています。 表紙は清遠閣一階の上座敷から秋の庭園を眺めた景色です。 表紙をめくると鳥海山借景の庭園が大きく登場。 庄内藩主酒井侯がお使いになった一階上座敷と、昭和天皇がお泊りになった二階御座所の様子もご覧いただけます。 中面は鶴舞園と清遠閣の紹介です。 四季の庭園と清遠閣内部の調度をご覧いただけます。清遠閣内部は撮影NGですので、パンフレットを思い出にお持ち帰り下さい。 裏は展覧会場の紹介です。 受付で人気の≪喜ぶ少女≫（北村西望作）も載せました。 現在、県内外の各施設に新パンフレットの設置をお願いしております。 皆さんの街で見かけたらぜひ手にとってご覧下さい。

裏千家の月刊茶道誌『淡交』６月号に、「酒田・本間家の歴史と茶道具 ―鶴舞園・清遠閣　築造２００年を記念して（仮）」という特集をくんでいただくことになりました。 昨日、３月２６日は時折雪が吹く中、普段は公開していない茶室「六明蘆」で茶道具の撮影が行われました。 今回掲載される茶碗・茶入・茶杓・水差・掛物は、本間美術館の『わびさびの世界　市中山居の茶』（５／２３～６／１８）と本間家旧本邸の『伝来されたお道具―茶の湯の彩り―』（６月初旬～７月中旬）に出品されます。 茶室の方は保存の関係上、残念ながら公開はできませんが、伝来の茶道具をぜひご覧ください。

３月３日（日）の「雛人形絵付け体験」は、多くの方に参加していただき 楽しいイベントになりました。 土鈴の内裏雛に彩色して、自分だけの雛人形を完成させるという体験でし たが、皆さん試行錯誤しながらもかわいい雛人形を完成させてくれました。 約２時間程かかりましたが、どれも上手に彩色された世界で一つだけの かわいい雛人形です！