本間美術館が年に４回発行している館報の第43号（10～12月号）が発行されました。   特集は、開催中の特別展「書画にみる 文人 冬青 小林勇」です。こちらをお読みいただくと、展覧会をより一層お楽しみいただけると思います。   今後の見所のご案内は、企画展「酒田市の文化財」から《安田雷洲　赤穂義士報讐図》と《百万塔 附自心印陀羅尼》をご紹介しています。   秋冬のイベントも盛りだくさんで、特に10月23日からの「清遠閣を彩る《最上紅花染》」展は必見です！     館報は、本間美術館友の会会員様には郵送させていただいております。 また、庄内を中心に県内の各施設に設置させていただいておりますので、見かけましたらぜひ手に取ってご覧ください(^^)/        

本日より清遠閣常設展示が入れ替わり、中期展Ⅱ「刀鐔を中心に」が始まりました。（12月22日まで）   小規模の展示ではありますが、庄内金工師による『庄内鐔』を中心に、江戸期の刀鐔を21点ご紹介しています。   また、併せて《後三年合戦絵巻》や《山口素絢　枇杷烏図》、直江兼続の書状や西郷隆盛の書、小林清親の錦絵などもお楽しみ頂けます。   刀鐔の図柄や造形的な面白さをお楽しみ下さい(´▽｀) ※11月６日に掛軸など一部入替えがあります。    

9月28日（日）、特別展「書画にみる 文人 冬青 小林勇」の講演会が開催されました。   この講演会では講師に小林勇長女の小松美沙子氏をお迎えし、「父を語る」とういう演目でお話をちょうだいしました。本間美術館友の会会員を含め、50名を超えるお客様にお集まりいただいております。   はじめは小林勇が故郷・長野で過ごした時間についお話がありました。 上京し岩波書店・岩波茂雄のもとで働く前から、本が好きで絵が得意で、教養のある早熟した青年だったことが分かりました。   岩波書店に勤めてからは、柳瀬正夢や幸田露伴、斎藤茂吉、寺田寅彦、三木清などの一流文化人に可愛がってもらい、小林勇の人格形成に多きな影響を与えたことをお話いただきました。その中で、絵画という一生をかけて打ち込めるものを見つけています。 ↑展示中の柳瀬正夢・幸田露伴・斎藤茂吉・寺田寅彦・三木清・岩波茂雄の資料   展示品の中には、横浜事件で投獄され出所して間もなく描いた画巻や、初代中村吉右衛門から頂いた鮭の、食べてなくなるまでの過程を描いた画巻があり、それらのエピソードもとても興味深く、面白かったです。       また、海外留学中の美沙子氏に宛てた121通の絵手紙は、愛情たっぷりで、一枚一枚に美沙子氏だけが知る家族の物語があるようでした。     絶筆となった書「浮世寄一夢」は、小林勇がどんな想いで激動の時代を生きて来たか表しているようで、晩年は手が不自由で書くこともままならない中、最期にこれだけの文字と言葉を遺したと思うと涙が出たとおっしゃっていました。       特別展「書画にみる 文人 冬青 小林勇」は、何度でもご覧いただきたい展覧会です。 10月26日（日）には、当館館長によるギャラリートークもごさいます。 講演会に参加された方も、そうでない方も、ぜひご来館下さい。        

9月28日（日）の講演会「父を語る」、講師・小松美沙子氏（小林勇長女）をよりお楽しみいただけるよう、プライベート写真から小林勇の素顔をご覧いただきます。   素顔の小林勇 №１ 大正11年（1922）、岩波書店の住込み店員時代。（19歳）   その写真の裏に自筆で書いてある、小林の言葉。     素顔の小林勇 №２ 昭和17年（1942）頃、北軽井沢での一枚。（39歳頃） 昭和17年８月、北軽井沢にある岩波茂雄の山荘を家族で訪れた時、小学校１年生の息子と一緒にクレヨンで描いた作品が、生涯つづく絵画制作の始まりでした。     素顔の小林勇 №３ 岩波書店での小林勇。（左から小林勇・斎藤茂吉・中谷宇吉郎）   幸田露伴や斎藤茂吉といった名だたる文化人と交流し、仕事を超えた深い親交を築きました。     素顔の小林勇 №４   愛犬家の一面。愛犬アルを可愛がり、作品にものこしています。     素顔の小林勇 №５ 小林勇のいつものスタイル。 ベレー帽とバーバリーのコートを愛用していたそうです。   「冬青庵」では和の装いで作品制作をしていました。     講演会「父を語る」は、9月28日（日）午後２時からです。 ぜひお越し下さい！          

開催中の展覧会「書画にみる 文人 冬青 小林勇」より、出品作品をご紹介します。   ●染付水鉢 1973年頃 墨・彩色・紙 81.0×69.0㎝   ●丸大根・唐辛子　1980年10月　　墨・彩色・紙　32.5×44.0㎝   ●蟹・会寧の鉢　1980年　　墨・彩色・紙　53.0×57.5㎝   ●バラ・李朝鉄砂壷（黄葉雨聲多）　1980年10月　　墨・彩色・紙　68.0×44.5㎝   ●高杯・果物　1980年　　墨・彩色・紙　32.5×44.0㎝        

開催中の展覧会「書画にみる 文人 冬青 小林勇」より、出品作品をご紹介します。     ●牡丹と本　1955年　　墨・彩色・紙　46.0×68.5㎝   ●冬瓜（大地茫々）　1960年12月　　　墨・彩色・紙　52.0×69.0㎝   ●高菜　1959年　　墨・彩色・紙　88.0×67.0㎝   ●祖母懐（人生不満百）　1965年3月　　墨・彩色・紙　69.3×45.7㎝   ●菜の花（桃李無言） 1968年1月 墨・彩色・紙 50.0×33.0㎝      

酒田は清々しい秋晴れがつづいています。 日に日に季節がかわっていくのを感じますね。     庭園の植物たちも秋の色へと変わり始めています。     ゆっくり歩ていると小さな秋を見つけることができますので、カメラ片手にお楽しみ下さい(´▽｀)          

本日19日より、特別展「書画にみる 文人 冬青 小林勇」を開催します（11月11日まで）   岩波書店の会長を務めた小林勇(こばやし いさむ)は、昭和期に日本の良識をリードする数多くの書物を世に送り続けました。 さらに「冬青」(とうせい)の号で生涯、絵画制作に真剣に取り組み、近代文人画の系譜に入る画家として評価されています。 本展では、初筆から絶筆までの作品を展示し、その画業を紹介する 東北初の展覧会 です。         心和む美しい作品ばかりで、秋の芸術鑑賞にはピッタリの展覧会です。 ぜひお越し下さい('◇')ゞ      

これまで清遠閣二階の照明を３つ投稿してきましたが、最後４つ目をご紹介します。 こちらは昭和天皇（当時、東宮殿下）の寝室のすぐ隣に位置する「控えの間」の照明です。 真鍮でできており、他の３つに比べ重厚感があり、実際に一番重量があります。 よく見ると全体に雲のような…今でいう迷彩のような柄が入っていますよ。角のような飾りも力強いですね！     二階へ上がってすぐ右手の部屋ですので、ぜひご覧ください(^^ゞ      

明け方の雨もあがり、抜けるような青空が広がっています。 残暑が厳しいですが、一雨ごとに季節が秋へとかわっていくような気がします。 庭園内では、トンボたちが飛び交い、椿が赤い実をつけおり、季節の移りかわりを教えてくれます。 睡蓮も今月いっぱいが見ごろでしょうか。   展覧会「親子で楽しむミュージアム 美術館の動物たち」も好評開催中です('◇')ゞ   子供から大人まで楽しめる本間美術館へ、足をお運びください。