爽やかな青空のもと、庭園から見える鳥海山は雪の白さが増し、まさに「出羽富士」といった美しさです。   紅葉の見ごろもそろそろ終盤ですね。     庭園内では冬に備え「雪吊り」の作業が始まりました。 雪吊りは、雪の多い東北や北陸地方で見られる雪害対策で、雪の重さから枝を守ります。 また、その景観的美しさから、兼六園に代表されるように冬の風物詩として楽しまれていますね。 雪吊りのてっぺんに丸くふさふさした飾りがついているのをご存じでしょうか？ あれは作業の中でできるものではなく、あらかじめ作っておく本当の飾りなんです。 日本人の美へのこだわりが感じられますね(´▽｀)     冬支度する庭園、雪化粧した庭園、どちらも一年で最も季節感があり趣がありますよ。        

開催中の特別展「書画にみる文人冬青小林勇」から、展示作品の入替えのお知らせです。   新たにご覧いただける作品をご紹介します。     ●数珠と葉鶏頭　1964年　墨・彩色・紙　34.5×68.0㎝   ●青い壷　1964年頃　墨・彩色・紙　32.0×33.6㎝     ●白い彼岸花　1969年　墨・彩色・紙　34.0×23.5㎝       ●牡丹　1973年　墨・彩色・紙　46.5×63.5㎝       ●人参・うど　1979年　墨・彩色・紙　33.5×43.5㎝       この５点で、本展覧会の全作品が出品されました。 会期も残り10日となりました。最後にもう一度足を運んで頂ければ幸いです。        

鳥海山に雪が積もり、季節は晩秋へと移りかわります。   美術館にある国指定名勝庭園「鶴舞園」も紅葉の盛りを迎え、連日多くのお客様にお越しいただいております。 今日は、まだ秋の鶴舞園をご覧いただいていないお客様のために、撮りたての美しい庭園写真を大公開します(^^ゞ                               いかがでしかた？ゆっくりと訪れてみたくなっていただけたでしょうか。 庭園は200年前から変わらずこの場所にありますが、その表情は毎年毎年違います。今年の紅葉は今年に、ぜひご覧ください(´▽｀)        

開催中の特別展「書画にみる文人冬青小林勇」から、展示作品の入替えのお知らせです。   10月30日より、《娘への絵手紙「懐遠」》が入れ替わりました。 この作品は、121枚を期間中２回の入替えを行いご覧いただくもので、今回の入れ替えで全ての絵手紙が出品されたことになります。     お客様からのご感想ノートには『アメリカと庭と北軽井沢を結んだ絵手紙。１枚のはがきの重みが伝わりました。親のあり方、家族のあり方をさりげなく営んでいたようすが伝わりました。』とのお言葉を頂いています。     展覧会も残すところ12日間となりました。 ぜひ足をお運び下さい。

10月26日（日）、特別展「書画に見る 文人 冬青 小林勇」のギャラリートークを開催しました。 今回は当館館長・田中章夫のギャラリートークということもあり、本間美術館友の会の会員の方を含む約30名の方にお集まりいただきました。ありがとうございます（^o^） はじめ小林勇の生涯を振り返り、岩波書店の岩波茂雄との出会い、幸田露伴・寺田寅彦・斎藤茂吉・柳瀬正夢・三木清ら文化人との交流などについてお話をさせていただきました。 また、出版人としてだけではなく、文人画家として活躍されたエピソードについてもお話させていただきました。 特別展「書画にみる 文人 冬青 小林勇」は、11月11日（火）まで開催しておりますので、ご覧になられた方はもう一度、ご覧になられてない方はぜひぜひご覧ください。  

開催中の特別展「書画にみる 文人 冬青 小林勇」のギャラリートークを、10月26日（日）に行います。 普段は学芸員が行っているギャラリートークですが、今回はこの特別展を企画・担当した、当館館長の田中章夫がお話させて頂きます。     先の9月28日には、小林勇長女の小松美沙子氏にお越し頂き、講演会を開催しています。 本当にたくさんのお客様にお越しいいただき、この展覧会への注目の高さを感じました。     ギャラリートークでは、講演会の内容も踏まえ、館長が作品の時代背景や小林勇の人間像、そして作品の見所などを解説します。 作品も一部入れ替わっておりますので、前回講演会に参加ただいた方もぜひお越し下さい。     ※参加には入館券が必要です。午後２時までに本間美術館・美術展覧会場一階にお集まりください。時間は60分程度を予定しております。        

本日、10月23日より４日間の限定で「秋の特別展示　清遠閣を彩る《最上紅花染》展」を、清遠閣１階上座敷にて開催します。   この展示では、山形市平清水に工房をかまえる「草木染工房　瓶屋」の作品をご覧いただけます。 瓶屋さんでは、山形の伝統的な紅花染の製法にこだわり、現代ではほとんど見ることがなくなった『本物の紅花染の色』をつくっています。   会期中は、作者の佐久間政子さんが会場にいらっしゃり、紅花染について詳しいお話を聞くことができます。     紅花染は大変な手間がかかり、光に非常に弱く、現代の私たちの生活の中からは姿を消しつつあります。   古くからの製法でつくる人も少なく、私たちが目にする紅花染は、古い雛人形など退色してしまったものがほとんどです。 佐久間さんは「古くから紅花染は特別な染物で、その色も私たちが思っている以上に華やかで美しい。そういったことを知ってもらい、紅花染を正しく理解してもらいたい想いで活動している。」とおっしゃっていました。     最上川の流れのように並べられた、草木染による天然の色見本。     かつて、内陸で育てられた紅花は紅花染の原料となり、最上川を下り酒田へやってきました。そして酒田港から北前船によって全国へ届けられたのです。 今回、酒田での展覧会を決めてくださったのにも、そうした歴史への想いがあったからだそうです。   普段は工房か東京の数か所でしか見ることのできない瓶屋さんの紅花染を、この度特別に出張展示をしていただいております。 この機会に、純粋に紅花だけでつくられた本物の色をご覧ください！      

秋らしい澄んだ空気と爽やかな青空。そんな日は絶好の「本間美術館びより」です(´▽｀)   庭園内の木々は日に日に秋色へ変わっており、その日の天気によって様々な表情で楽しませてくれます。                 これから庭園は一年でもっとも色鮮やかな季節を迎えます。借景の鳥海山を見ることができる確率も高いですよ！   東北の秋は短いですが、山形県の秋はどこよりも美しいと思っています。 庄内へお越しの際は、ぜひ本間美術館の国指定名勝庭園もご覧ください。        

開催中の特別展「書画にみる文人冬青小林勇」から、展示作品の入替えのお知らせです。   新たにご覧いただける作品をご紹介します。   ●アイリスと壷　1954年　　墨・彩色・紙　67.5×54.0㎝     ●一行書　水急不流月　　墨・紙　119.1×33.0㎝     ●大津絵　酒呑み奴　1965年頃　　墨・彩色・紙　33.0×24.0㎝       ぜひご覧ください('◇')ゞ          

開催中の展覧会「書画にみる文人冬青小林勇」より、出品作品をご紹介します。     ●数珠玉　1961年　　墨・彩色・六曲一隻屏風　138.0×66.0㎝ ×6   数珠に使われたり、お手玉に入れたりする「数珠玉」という丸い実をつける植物を描いています。この数珠玉も小林が好んだモチーフです。   この作品は、向かって右の青々とした葉と艶のある実をつける数珠玉が、画面を左に移るにつれ枯れていく様子を描いています。       時の流れや生命、枯れることは老いなのか、人としての成熟なのか…小林勇が描いた作品だからこそ、様々なことを考えさせられます。   制作年は1961年ですが、屏風として完成したのは小林が亡くなる1981年以降の事です。 この作品を気に入っていた小林は、晩年に屏風にすることを思い立ちます。しかし、その完成を見ることなく小林は永い眠りにつくのでした…。   出品作品中、一番の大作になりますので、ぜひ作品の前でゆっくりとご鑑賞下さい。