現在、美術展覧会場では企画展「知ればこんなにおもしろい こもんじょ入門!」を開催しています。
本間美術館を代表するコレクションの一つである古文書を使い、
古文書を鑑賞する際、知っていれば100倍楽しめる基礎知識をご紹介しています。
では、展示の全容をご覧ください。
【公的文書:公的要件に関わる文書】年月が書かれたものと、そうでないものがあります。
【私的文書:私的な音信に使われた文書】
【署名の書き方】ここからは文書の書き方に注目します。文書は「書札礼」と言われるTPOに応じた厳格なルールあり、これを無視すると重大なトラブルになりかねません。
【署名の位置】書かれる場所によって、上下関係や親密さなどが見えてきます。
【宛所の位置】署名と同様に、書かれる場所によって、上下関係や親密さなどが見えてきます。
【印判の用途】花押に代わって使われた印判は、黒と赤があり使い分けています。
【紙の形】紙の形も、竪紙・折紙・切紙などなど様々。
【紙の種類:猪紙と斐紙】主に、こうぞ紙と雁皮紙があります。
【自筆書状と祐筆書き書状】ほとんどの古文書が、文面を祐筆が書いています。
ここでは直江兼続の自筆と祐筆を比べています。
古文書の封の仕方も3種類ご紹介。
古文書をご覧いただいたあとは、二階展示室で書画・工芸がご覧になれます。
いずれも、庄内藩主酒井家と米沢藩主上杉家に伝来した作品です。
このように、まさに古文書の教科書のような内容を、貴重な文化財を贅沢に使って、生で感じて勉強できる展覧会にしました。
古文書に親しんでいる方も、これから古文書に触れる方にも、ご満足いただける内容だと思います。この機会にぜひお見逃しなく!!
※1月21日(日)午後2時より、庄内酒田古文書館館長・杉原丈夫氏によるギャラリートークを開催します。たくさんのご参加お待ちしています。