酒田で眼科医をされていた佐藤清治氏からご寄贈いただいた享保雛は、その大きさとつくりの良さから本間美術館を代表するお雛様と言えます。
享保雛とは元禄から享保頃に多くつくられた雛人形です。
髪は植込みとなり、目や口が立体的になっているなど、それまで主流だった寛永雛には見られない特徴があります。 男雛の足を前で合わせた姿や、女雛の多きく膨らんだ袴、長く繊細な指も見どころの一つです。
現代では、この様な形体の雛をすべて享保雛と呼んでいます。
この享保雛は江戸時代後期もので、男雛が49.8㎝・女雛が41.8㎝と、大きなものが多い享保雛の中でも大型で雅な人形と言えます。
他の享保雛と比べても、美しさと可愛らしさが相まったいいお顔をしていますよ。
ぜひ会いにいらして下さい。
※美術展覧会場1階でご紹介しています。