国指定名勝庭園「鶴舞円」内にある「清遠閣」では、庄内地域の旧家に伝来した雛壇飾りを展示しています。
酒田の中西家に伝来した雛壇飾りは、品格と美しさを兼ね備えた古今雛が特徴です。
鶴岡の豪商・風間家に伝来した雛壇飾りは、江戸製の古今雛と京都製の古今雛を見ることができます。また壇飾りと傘福が一体となったつくりもとても珍しいものです。
酒田の豪商・白崎家に伝来した雛壇飾りは、最上段に紫宸殿をかまえ、天皇・皇后を表す内裏雛を飾り、紫宸殿の周りでは3月3日の宮中行事「闘鶏」が行われています。華やかで精巧な雛道具の数々も見どころです。
美術展覧会場の学術的に貴重な古典人形も素晴らしいですが、こうした旧家に伝来した雛壇飾りも見応えがありますよ!まさに北前船で栄えた庄内を表す文化だと思います。
雛祭古典人形展は、4月4日(月)までの開催です。ぜひご来館下さい!