傘福の修復がまた一つ完了しました。
こちらは旧松山町・心光寺に奉納された歴史ある傘福です。
修復前は、傘も打紐(飾りを下げる紐)も劣化による損傷が大きく、ガラスケースに飾りの小物だけを展示していました。
その傘福が「酒田傘福の会」の皆さんの手によって見事に甦り、3月3日から本館2階に展示しています。
展示と保存の面から、土台に傘を取り付ける方法をとっています。
傘の周りに赤い幕を取り付けています。修復には全て古布を使用しているため、作業は慎重に行われました。
傘の骨に打紐を取り付ける作業。飾りは外側から内に向かって三重に取り付けています。
会場も華やかになり、お客様も喜んでいらっしゃいました。
これらの歴史ある傘福を展示していることも、当館の雛祭の特徴だと思っております。ぜひ、多くの皆さまにご覧いただきたいです。