開催中の「雛祭 古典人形展」から《白崎家の雛壇飾り》をご紹介します。
《白崎家の雛壇飾り》は、酒田の豪商で酒田三十六人衆にも名を連ねていた名家・白崎家の雛壇飾りです。
江戸時代末期から大正の初めにかけて揃えられたもので、紫宸殿を模した屋内に内裏雛が並び、能楽や狂言の趣向人形、精巧で美しい雛道具でまとめられています。
紫宸殿の前には闘鶏師が座り、鶏同士が闘う「闘鶏」が行われている様子が表されています。
闘鶏は3月3日の宮中行事であり、内裏雛が紫宸殿にいることから、この壇飾りの最上段では桃の節句の宮中の様子が表現されていることが分かります。
その他にも、立派な趣向人形や華やかな大正美人の人形など、白崎家の歴史を物語る雛人形を清遠閣1階で展示しております。
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