本日、10月23日より4日間の限定で「秋の特別展示 清遠閣を彩る《最上紅花染》展」を、清遠閣1階上座敷にて開催します。
この展示では、山形市平清水に工房をかまえる「草木染工房 瓶屋」の作品をご覧いただけます。
瓶屋さんでは、山形の伝統的な紅花染の製法にこだわり、現代ではほとんど見ることがなくなった『本物の紅花染の色』をつくっています。
会期中は、作者の佐久間政子さんが会場にいらっしゃり、紅花染について詳しいお話を聞くことができます。
紅花染は大変な手間がかかり、光に非常に弱く、現代の私たちの生活の中からは姿を消しつつあります。
古くからの製法でつくる人も少なく、私たちが目にする紅花染は、古い雛人形など退色してしまったものがほとんどです。
佐久間さんは「古くから紅花染は特別な染物で、その色も私たちが思っている以上に華やかで美しい。そういったことを知ってもらい、紅花染を正しく理解してもらいたい想いで活動している。」とおっしゃっていました。
最上川の流れのように並べられた、草木染による天然の色見本。
かつて、内陸で育てられた紅花は紅花染の原料となり、最上川を下り酒田へやってきました。そして酒田港から北前船によって全国へ届けられたのです。
今回、酒田での展覧会を決めてくださったのにも、そうした歴史への想いがあったからだそうです。
普段は工房か東京の数か所でしか見ることのできない瓶屋さんの紅花染を、この度特別に出張展示をしていただいております。
この機会に、純粋に紅花だけでつくられた本物の色をご覧ください!
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