開催中の展覧会「書画にみる文人冬青小林勇」より、出品作品をご紹介します。
●娘への絵手紙「懐遠」 1965年~1966年 墨・彩色・鉛筆・はがき
この絵手紙は、小林勇が外国へ滞在していた娘の美沙子さんへ宛てたものです。
1965年10月から翌年の12月までの1年2ヶ月の間に、121枚を送っています。
娘の美沙子さんは、海外でこうした絵手紙が届くと、日本と家族を思い出しとても温かい気持ちになったとおっしゃていました。
美沙子さんが帰国すると、小林はこの絵手紙を木箱に納めました。箱には『懐遠』と題字を書き「お前の宝にしろよ」と言って誕生日に渡してくれたそうです。
父・小林勇の側面が見える、温かな作品ですね。
※一度に121枚すべてをご紹介できないため、期間中入替えを行います。
現在の展示は10月7日まで。
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