今年度の特別展、《書画にみる文人冬青小林勇》の開催まであと17日。本展をより楽しんで頂くために、小林勇とその作品について少しずつお話させていただきます。
文人・冬青 小林勇(1/3)
小林勇は出版人のほかにも、青年時代から白樺派(人道主義・理想主義、自我と生命の肯定を掲げる)の影響を受けて自らも執筆するなど、早くから文学に才能を開花させました。生涯を通して多くの著書を刊行し、すぐれた文筆家としての足跡を遺しています。
さらに、絵画制作にも生涯真剣に取り組みました。こうした「学問を修め、文章や絵画をよくする人」を『文人(ぶんじん)』と呼び、小林は近代文人画の系譜に入る画家として評価されています。
(つづく)
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