今年度の特別展、《書画にみる 文人 冬青 小林勇》の開催まであと23日。
本展をより楽しんで頂くために、小林勇とその作品について少しずつお話させていただきます。
小林勇と幸田露伴
幸田露伴は小説家で、当時一流の文化人でした。
岩波書店の社員として小林が露伴の住む「蝸牛庵(がぎゅうあん)」を訪ねたのは23歳の時。初めは門前払いされましたが、通い詰めるうちに露伴は心を許し、小林は蝸牛庵にいりびたるようになります。この時、露伴は60歳を過ぎており二人は親子以上に歳が離れていましたが、作家と編集者を超え、友に似た関係になっていました。
当時の様子を書いた小林勇著『蝸牛庵訪問記』からは、ほとんど知られていない幸田露伴の素顔を知ることができます。
※本展では、幸田露伴自筆の短歌もご紹介します
この記事へのコメントはこちら