8月3日(土)、「本間美術館・致道博物館交流展 出羽庄内の宝もの」の館長講座が、鶴岡市の致道博物館を会場に開催されました。
講師は、本間美術館の田中章夫館長。会場には30名を超す皆様にお集まりいただきました。
前半の座学では、動乱の時代だった中世から近世にかけての庄内を振り返り、江戸時代中期から関係を深める本間家と酒井家の歴史を知ることで、庄内の歴史・文化に対する理解を深めました。
後半は展覧会場で、列品解説を行いました。
会場には本間美術館が所蔵する酒井家関連の書状や書跡、茶道具、婚礼調度品が並び、致道博物館が所蔵する国宝の太刀なども特別出品されています。
印象深かったのは、本間家は貴重な美術品を手放しても、特に酒井家、上杉家に代表されるお世話になった藩主の絵画・書跡は手元に置いて大切にしていた、という話。そして、日本美術のような生活に密着した作品を鑑賞する際は、誰が、どこで、どのように使ったのかを想像すると、より深く味わうことができ、展覧会を楽しむことができる、という話。美術館・博物館を“楽しむ”きっかけになれば良いですね。
次回の交流展館長講座は、8月10日(土)本間美術館を会場に開催されます!
講師は、致道博物館の酒井忠久館長。申し込みは不要です。午後2時までに入館券を持って展覧会場へお集まりください。会場には、鶴ケ岡城の襖絵・杉戸絵を中心に、藩主の絵画、伝来の狩野派の絵画、県指定文化財の甲冑などを展示しています。
酒井館長にどんなお話をしていただけるのか、大変楽しみです。庄内の方はもちろん、遠方の方もこの機会にぜひお越しください!
この記事へのコメントはこちら