開催中の展覧会「寄贈記念特別展 本間家伝来の書と絵画」より、上杉鷹山筆 七言二句の双福をご紹介します。
本書は、財政難に苦しむ米沢藩の改革を成功に導いた9代藩主・上杉鷹山侯の筆によるものです。本間家が米沢藩への財政支援の折に拝領しました。
花間の酒気 春風遠し
竹裡の棋聲 夜雨寒し
『花の間をぬける酒の匂いを含んだ春風が吹くことはない。竹林では夜の雨が囲碁を打つような音をたて、なんと冷たいことか』
この句からは、回復の兆しの見えない財政難に苦しむ現状を憂いている鷹山侯の心情が読み取れます。
今回は、この他にも上杉家からの拝領品として狩野探幽の三幅対と、高嵩谷の屏風を展示しております。
また、米沢市の上杉博物館で開催中の「特別展 上杉鷹山の財政改革」でも本間家と米沢藩の関係が詳しく紹介されております。
当館からも出品させていただいておりますので、この機会に本間美術館と上杉博物館を併せてご覧いただければと思います。
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