幕末、初代歌川広重は天童織田藩の依頼を受けて
大量の肉筆画(掛軸)を描きました。
現在その作品群は“天童広重”と呼ばれていて、
天童市に広重美術館がある由縁でもあります。
当館蔵の「吉野之桜 龍田川之紅葉」も“天童広重”の一つで、
制作されてから160年あまり経っており、
表具のすれ、折れ、裏打ち紙のはがれなどが
見られるようになっていました。
そこで、
東北芸術工科大学 文化財保存修復研究センターに依頼し、
約1年間をかけて解体修理を行いました。
ただいま開催中の10月展(~26日まで)では
修復後、初めての展示を行っています。
修理工程の解説とともに展示してありますので、
興味のある方はぜひ見にきてください。
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